エクセルVBAを使ってワークシート画面にある数式バーを非表示にする方法
ノートパソコンでエクセルの作業を行っていると、画面が小さいので表示範囲が狭く、広くすると文字が小さくなるので不要な数式バーがある1行をなくしたいと思ったことありませんか?
エクセルVBAの「DisplayFormulaBarプロパティ」を使うだけで、簡単に数式バーを非表示にできますよ。
数式バーを非表示
数式バーは上記画面で「②」の部分で、関数などをセルに入力するとこの部分に数式が表示されます。
今回はこの数式バー自体を非表示にして、ワークシートのスペースを広げることができます。
DisplayFormulaBarプロパティ
DisplayFormulaBarプロパティとApplicationを組み合わせると、現在表示しているエクセルシートの数式バーを表示したり非表示にしたりすることができるようになります。
- 数式バーを非表示・・・False
- 数式バーを表示・・・・True
では実際にここでは、ユーザーフォームに配置したコマンドボタンに数式バーを表示・非表示にするVBAコードを書いていきましょう。
数式バーを非表示にするには、DisplayFormulaBarをFalseに指定することでできるようになります。
Private Sub CommandButton1_Click()
With Application
.DisplayFormulaBar = False
End With
End Sub
- コマンドボタン1が押されたら
- 現在マクロ実行中のエクセルを操作する
- 数式バーの表示を非表示にする
- withステートメント終了
- マクロ終了
これで、コマンドボタン1が押されたら数式バーが非表示になります。
数式バーを再表示
数式バーを非表示にできたら、再表示できないと不都合なので、.DisplayFormulaBarをTrueに指定することでできるようになります。
Private Sub CommandButton1_Click()
With Application
.DisplayFormulaBar = True
End With
End Sub
- コマンドボタン1が押されたら
- 現在マクロ実行中のエクセルを操作する
- 数式バーの表示を表示する
- withステートメント終了
- マクロ終了
非表示のFalseを表示のTrueに変更するだけで完成するのとても簡単です。
この方法でも問題ないのですが、ちょっと工夫すると1つのコマンドボタンで非表示も再表示もできるんですよ!
クリックするたびに数式バーの表示/非表示を切り替え
なんでもかんでもできるわけではないのですが、この種の表示・非表示の切り替えには、FalseやTrueの代わりにNot演算子を使用するとできるようになります。
Private Sub CommandButton1_Click()
With Application
.DisplayFormulaBar = Not .DisplayFormulaBar
End With
End Sub
- コマンドボタン1が押されたら
- 現在マクロ実行中のエクセルを操作する
- 数式バーの表示・非表示を切り替える
- withステートメント終了
- マクロ終了
意外と簡単ですよね。
作成したエクセルは様々なスタッフが使う為に、想定外の操作をされてしまいエラーを引き起こすことがあるので、ユーザーフォーム以外の操作をできないように工夫してはいかがですか?
ちなみに、ボタン1つで表示を切り替えたり元に戻したりできると便利なので、ほかの表示方法も知っていて損はないと思いますよ!