エクセルの表だけをどのパソコンで開いても画面いっぱいに拡大表示したいと思いませんか?
当然ながら、エクセルファイルを開いた時に自動的に拡大表示出来たらとても便利なのでブックイベントに登録すれば簡単にできますよ。
拡大表示するZoomプロパティ
拡大表示するにはZoomプロパティを使いますが、通常は拡大率を%で指定しますが、画面いっぱいに表示するならばTureに設定することで出来るようになります。
コマンドボタンで拡大する
まずは基本のユーザーフォームに配置したコマンドボタンに、仮に表の範囲であるセルA1~L20までの範囲を画面いっぱいに拡大するVBAコードです。
Private Sub CommandButton1_Click()
Worksheets(“sheet1”).Activate
Range(“A1:L20”).Select
ActiveWindow.Zoom = True
End Sub
- コマンドボタン1が押されたら
- シート1を操作可能にする
- セルA1~L20の範囲を選択する
- 選択されているセルの範囲を画面いっぱいに拡大表示する
- マクロ記録終了
この方法は、コマンドボタンを押さないと拡大できないので、エクセルを開いたら自動的に指定範囲を画面いっぱいに表示するようにしましょう。
エクセルを開いたら自動拡大
エクセルファイルを開いた時に指定したシートの指定したセル範囲を拡大するには、Excel VBAのブックイベントに最大化したいセルの範囲を記述するだけです。
Private Sub Workbook_open()
Worksheets(“sheet1”).Activate
Range(“A1:L20”).Select
ActiveWindow.Zoom = True
End Sub
- エクセルファイルが開いたら自動的に実行する
- シートはsheet1を選ぶ
- セルA1~L20の範囲を選び
- 画面いっぱいに表示する
- マクロ記録終了
VBAコードを書く場所を変えるだけで、1行程必要なくなり自動的に指定範囲を拡大表示できるようになります。
False設定で100%に戻す
当然ながら、拡大できたのですから元に戻す方法も用意されています。
自動的に拡大してもコマンドボタンで拡大しても、100%に戻すには「True」を「False」に設定するだけで完了です。
スポンサーリンククリックするたびに拡大と縮小を切り替える
拡大も縮小もTrueとFalseでできるので、2つのボタンにそれぞれ別々にVBAコードを書けばいいのですが、どうせならば1個のコマンドボタンに拡大/縮小の両方を書いてしまえば、シンプルになり便利ですよね。
この方法には、IFステートメントを組み合わせてVBAコードを書けば簡単に拡大・縮小ができるようになります。
Private Sub CommandButton1_Click()
Worksheets(“sheet1”).Activate
Range(“A1:L20”).Select
If ActiveWindow.Zoom = 100 Then
ActiveWindow.Zoom = True
Else
ActiveWindow.Zoom = False
End If
End Sub
- コマンドボタン1が押されたら
- シート1を操作可能にする
- セルA1~L20の範囲を選択する
- もし選択されているセルの範囲が100%だったら
- 選択されているセルの範囲を画面いっぱいに拡大表示する
- そうでなかったら(拡大していたら)
- 選択されているセルの範囲を100%のサイズにする
- IFステートメント終了
- マクロ記録終了
これでクリックするたびに拡大と縮小を切り替えることができるようになります。
スポンサーリンクIFステートメントは、もし~だったらというVBAコードで様々な条件を付けて処理を振り分けるのに必要なので絶対にマスターしておきたいVBAコードです。
また、表示/非表示を切り替える事で便利になる罫線や行・列番号など、意図しない操作を防ぐためには有効なので、画面サイズ以外の表示/非表示もマスターしてくださいね。
- 画面上部の緑色のメニューバー(リボンツールバー)
- 数式表示窓(数式バー)
- 行番号・列番号
- 画面下のシート名表示
- 左右移動バー(水平スクロールバー)
- 上下移動バー(垂直スクロールバー)
- マス目の線(グリッド線)
- 画面下のステータスバー
画面表示の便利機能