ボウリング大会で女性のハンデキャップはいくつ?エクセルで自動計算
会社やサークルなどのイベントがボウリング大会に決まり、幹事に抜擢されたので失敗をしたくないし、盛り上げて成功すれば評価も好感度もアップなんて期待していませんか?
その為には「女性」「シニア」「小学生」にはハンデキャップをつけてあげた方が良いと聞いたのですが、しょっちゅうボウリング大会をやるわけでゃなく、年1回程度なので前任の感じも、いったい何点にしたのか?接戦だったのか?覚えていなかったりしますので、いったい何点に設定したらいいのか全く想像がつかないと思います。
25年間ボウリング場で働いていると分かるのですが、昔からボウリングハンデキャップには不思議と相場が暗黙の了解で存在しているので、これからご紹介するハンデキャップをそのまま使えば大丈夫ですよ。
ただし、定期的にボウリング大会を行っているならば、スコアーをエクセルなどで記録してアベレージによるハンデキャップを自動計算式に当てはめると、より接戦になるのでもっと盛り上がりますよ。
ボウリングハンデキャップ点数
最初にもご紹介しましたが、会社やサークルなどのボウリング大会で使われるハンデキャップはなぜか決まっています。
そして1ゲームにつきハンデ何点という具合なので、ほとんどの会社のボウリング大会は2ゲームなので、ハンデ点数×2ゲームということになります。
女性ハンデは「20」
とにかく昔からほとんどの会社のボウリング大会での1ゲームあたりの女性ハンデキャップは「20点」とメンバー表に記載されていますし、幹事さんから相談を受けたら20点と答えます。
なぜ20点なのかは定かではありませんが、平均的に男性が100点前後で女性が80点前後のスコアーを出すことが多いように確かに感じられるので、働いていても納得の女性ハンデキャップです。
シニアハンデは「5~35」
シニアと言ったら失礼なほどまだまだ活力のある人が多いのですが、一般的に60歳代・70歳代・80歳以上にボウリングハンデキャップをつけることが多いです。
今からご紹介するシニアハンデキャップもあくまでも予約のメンバー表を見て感じ、多く利用されているハンデの点数です。
ただ、シニアの方は昭和のボウリング大ブーム時代に慣れ親しんだので、若い方よりも上手な方が多いと感じているのは正直なところなので、ハンデキャップ付けると勝てなくなる場合もありますよ!
年代/性別 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
60歳代 | 5 | 25 |
70歳代 | 10 | 30 |
80歳以上 | 15 | 35 |
小学生ハンデは「30・40」
小学生のハンデキャップを付ける団体は少なく、小学生の女子に20点は多くあります。
理由は簡単で大人と一緒に投げるのですが、ガチ勝負を大人と子供で戦う団体予約はあまり見受けられないからで、表彰は子供だけという場合が多いからです。
まして子供会の予約で大人が一緒に投球しても表彰対象外になっている団体がほとんどだからです。
マイナスハンデキャップ
会社などのボウリング大会では、時々上手な人がいるのが分かっているのか「ハンデキャップにマイナス付けたい」という希望がありますので「-30」とかたまに付けます。
ちなみにマイナスハンデキャップは1年に数回もないので、ごく稀な事ですが可能ですよ!
このようにボウリングのハンデキャップは一般的に付けられていますので、参考にして利用すれば幹事になってもハンデで迷う事は無くなりますので安心してくださいね。
エクセルでハンデ自動計算
先ほどまでは、年1回ぐらいの会社のボウリング大会でのハンデキャップの参考例で、ここからは定期的にボウリング大会をするならば個々の実力が分かってきますよね。
そこで、毎回投球したスコアーをエクセルで記録するだけで自動的にハンデキャップが計算されるようにエクセル計算式を作る方法をご紹介します。
エクセル標準機能の関数を利用して、基本からエラー防止・条件付けまでできるようになり、一瞬でハンデキャップを自動計算できるようになります。
「HDCP」=「基準点」-「AVE」
ボウリングのハンデキャップ(HDCP)の計算方法は、基準点からアベレージ(AVE)を引いた数字がハンデキャップになります。
基準点とは、ハンデキャップを算出する為の基本となる点数の事で、ある指定した点数に満たない場合にハンデキャップを付与することになる重要な点数です。
一般的には200点を基準点としている場合が多く、この200点に届かないアベレージの人に足りない点数をハンデキャップとして付与している場合がほとんどです。
特に難しいことは無いと思いますが、そもそもアベレージの計算方法が分からない?または、エクセルで作ろうと思うと難しい場合もあるので、エクセル関数を使ったアベレージの計算方法をご紹介します。
「AVE」=「各ゲーム点数の合計」÷「総ゲーム数」
アベレージ(AVE)の計算方法は、投球した各ゲームの合計点数を総ゲーム数で割ると平均点が計算できます。
先ほどまでの企業などのボウリング大会では一般的に2ゲームが殆どですが、定期的に行うサークルやボウリング愛好会などでは3ゲームになりますので、ここからは3ゲームを基準にお話ししていきます。
アベレージの計算方法は3ゲームの合計点数を投げたゲーム数「3」で割ってあげれば答えがでます。
セル番地 | A | B | C | D | E | F |
1 | 1G | 2G | 3G | 合計 | AVE | HDCP |
2 | 132 | 115 | 166 | 413 | 137.66 | 63 |
電卓で計算すると割り切れない数字になりましたが、ハンデキャップとして使う場合は小数点以下は切り捨てるので、「137」がアベレージになります。
では次にこのアベレージを使ってハンデキャップを上の表を参考に「セルF2」に記入するエクセル関数は、たった1行で下記のようになります。
この1行で、3ゲームの合計点数・アベレージ計算・ハンデキャップ計算・小数点以下切り捨ての4つの計算式が凝縮されていますので、分かりやすく5つに分解して解説します。
- 1SUM(A2:C2)
()内のセルの値を合計するSUM関数で、3ゲーム合計点数を計算しています
- 2COUNT(A2:C2)
()内のセルの数を数えるCOUNT関数で、総ゲーム数を数えています
- 3SUM(A2:C2)/COUNT(A2:C2)
/で合計点数÷総ゲーム数を計算して、アベレージを計算しています
- 4INT()
()内で計算した値の小数点以下を切り捨てて整数にするエクセル関数です
- 5200-()
基準点200点からINT()内のアベレージを引いてハンデキャップを計算
ここでは「セルF2」に全てまとめた1行のエクセル関数を記入しましたが、もちろん「セルD2」に3ゲームの合計、「セルE2」にアベレージ」、「セルF2」にハンデキャップを別々にエクセル関数を入れても大丈夫です。
セル番地 | A | B | C | D | E | F |
1 | 1G | 2G | 3G | 合計 | AVE | HDCP |
2 | 132 | 115 | 166 | 413 | 137.66 | 63 |
3 | 188 | 143 | 158 | 489 | 150.3 | 50 |
また、上の図のように2回目のボウリング大会実施で合計6ゲームに増えた場合は、SUM(A2:C2)のセル番地をSUM(A2:C3)変更すると自動的に計算できるようになりますので、ゲーム数が増えても問題ありませんので便利ですよ。
ここまでは基本的な計算式ですが、このままではエラー回避ができていませんので、対応が必要ですぞ。
マイナスハンデ回避(MAX関数)
会社などのたまにのボウリング大会ならマイナスハンデキャップもありますが、めったに使う事が無く、リーグ戦などの場合は使わない方が多いのでこんな不具合が発生します!
基準点が200点でアベレージが210点という場合、エクセル計算式では200-210=-10ということになり、マイナスハンデキャップになってしまいます。
そこで、ハンデキャップがマイナスになってしまったら「0」に強制的に変更するように、エクセル計算式を加工すれば、自動的に計算することができるようになりますので、忘れずにエラー回避の計算式を付け加えておきましょう。
MAX(計算式,0)というエクセル関数「MAX」を使う事で、「計算式の値」と「0」を比較して大きい方の数値を選択する関数なので、0より大きい値ならばそのままの値を使い、マイナスになったら0の方が大きいので「0」となります。
ハンデ上限(MIN関数)
基準点を200点に設定した場合で今までお話ししていますが、アベレージが110点の人がいたら当然ながらハンデキャップは計算上90点になりますが、多すぎるという場合もあります。
その場合にある一定の点数までのハンデキャップ以上の場合にはカットしてしまうというケースがあります。
例えばハンデキャップの上限を60点とした場合は、計算上90点でも60点になるという計算式です。
MIN(計算式,60)というエクセル関数「MIN」を使う事で、「計算式の値」と「60」を比較して小さい方の数値を選択する関数なので、60より小さい値ならばそのままの値を使い、61点以上になったら60の方が小さくなるので「60」となります。
ここまでである程度エクセル計算式で自動的にハンデキャップを算出する事ができるようになりましたが、次はさらなる応用ですぞ!
掛率90%
今ままでのハンデキャップの計算は基準点200点に満たない分を100%ハンデキャップとしていましたが、10%減らして90%しかハンデキャップをあげないという計算式です。
「200ベース90%HDCP」という表記になることが多いので、見たことがあるかもしれませんね。
赤字で書いた部分が追加した「掛率90%」になり、当然小数点以下の端数が出る可能性があるのでINT関数で()カッコで囲い整数にしているだけで完成しますよ!
これでハンデキャップをエクセル関数を使って自動的に計算する事ができる基本なので、使えるようになればエクセルでボウリング成績表を作る為にワンステップアップできますよ。
条件に応じてハンデルールを変更
ここから先はボウリング場で行われているリーグ戦などで使用することがあり、特殊なルールに基づいてハンデキャップを算出したい場合にエクセル関数を組み合わせた実例です。
おばけのHDCP対応
ボウリング場で総当たりで行うリーグ対戦は偶数人数(チーム数)が基本となりますが、どうしても奇数になってしまう場合があるので、仕方がなく「おばけ」(架空の参加者)を設定します。
その場合、ボウリング成績表のハンデキャップの計算式が全て同じになっているはずなので、「おばけ」にもハンデキャップが付与されてしまうのを防ぐ為に「おばけはハンデキャップなし」という設定をする場合が殆どです。
という事で、この「おばけはハンデキャップなし」という条件を計算式にしなくてはいけませんので、エクセル関数を組み合わせて条件に合うようにして自動計算させましょう。
プロボウラーは当然ハンデ無し
ボウリングのプロテストを受けて合格した技術のあるボウリングのプロ「プロボウラー」は、一般的な基準点200点をクリアするのは当たり前と思う人は多いと思います。
プロ野球選手もプロサッカー選手もプロゴルファーも、テレビや新聞で話題になる選手はトッププロで知らないプロの方が多いと思います。
ボウリングのプロも同じでアベレージが基準点の200点を常にクリアしているプロはごくわずかなので、200点に満たないプロも当然いるのでハンデキャップが付いてしまいます。
プロ対アマチュアというのがボウリングのリーグ戦でも普通に行われるので「プロにハンデキャップはあり得ません」という事で、おばけ同様にハンデキャップを無しにする計算式が必要です。