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マグロの一種で最も高価で取引される魚はどれですか?
- メバチマグロ
- クロマグロ
- キハダ
- ビンナガ
クロマグロは「海の王者」とも呼ばれる大型の魚で、その生態は非常に興味深く、またその人気ゆえに資源管理が国際的な課題となっています。
クロマグロの生態
- 分布と回遊: クロマグロは、主に北半球の温帯海域の外洋表層に広く分布しています。太平洋クロマグロと大西洋クロマグロは別種とされ、それぞれ広範囲を回遊します。太平洋クロマグロは日本近海から太平洋を横断してアメリカ西海岸まで移動することもあります。
- 高速遊泳: 非常に高い運動能力を持ち、時速100kmを超える速度で泳ぐことができます。高速で泳ぐ際には、抵抗を減らすために第一背ビレなどを体内に収納する能力も持っています。これは、海中の生き物の中で最速クラスの速度です。
- 体温保持: 周囲の水温よりも体温を高く保つことができます。水温が低いほど、体温との差が大きくなる傾向があります。
- 呼吸と睡眠: マグロは、口を開けて泳ぎ続けることでエラに水を通して酸素を取り込むため、一生泳ぎ続けます。泳ぐのを止めると窒息してしまいます。ただし、完全に眠らないわけではなく、代謝機能を低くしてゆっくり泳ぎながら眠ると考えられています。
- 食性: 肉食性で、イワシ、サバ、トビウオなどの小〜中型魚を積極的に捕食します。成長するとイカ類への依存度が高まります。
- 寿命と繁殖: 寿命は20〜30年と長く、日本近海の南西諸島周辺や日本海に複数の産卵場があると推定されています。クロマグロは一度に数千万個の卵を産みますが、成魚まで育つのはごくわずかです。
漁獲制限と資源管理
クロマグロは高級食材として世界中で需要が高く、乱獲によって資源が危機的な状況に陥ったことから、国際的な漁獲制限が設けられています。
- 国際機関による管理: 太平洋クロマグロについては、主に「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)」と「全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)」が共同で資源管理を行っています。大西洋クロマグロについては、「大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)」が管理しています。
- 日本の漁獲枠: 日本はこれらの国際機関の決定に基づき、国内での漁獲枠を定めています。特に小型魚(30kg未満)の漁獲量については、2002~2004年平均水準から半減するなど、厳しい制限が課されてきました。
- 資源回復の動き: 過去の厳しい漁獲制限の効果もあり、太平洋クロマグロの親魚資源量は回復傾向にあります。2021年には、当初の目標であった「初期資源量の20%」を上回る回復を見せ、これを受けて国際委員会で日本の漁獲枠が段階的に増枠されることになりました。
- 遊漁(釣り)への規制: 漁業者だけでなく、遊漁(釣り)に対しても、資源管理の実効性を確保するため、小型魚の採捕禁止や大型魚の採捕数量、保有制限などが定められています。
養殖の現状
天然資源への依存を減らすため、クロマグロの養殖も積極的に行われています。
- 天然種苗と人工種苗: マグロ養殖の種苗には、天然の稚魚(ヨコワ)を捕獲して育てる「天然種苗」と、人工的に孵化させた稚魚を利用する「人工種苗」があります。かつては天然種苗がほとんどでしたが、資源保護の観点から人工種苗の利用が推進されています。
- 完全養殖: 近畿大学が世界で初めてクロマグロの「完全養殖」(人工孵化させた魚を親に育て、その親から再び卵を採って人工孵化させるサイクル)に成功しました。これにより、天然資源に全く依存しない養殖が可能となり、持続可能な供給への道が開かれました。
- 課題: 人工種苗の安定生産、冬季の稚魚の生残率の向上、適切な飼料の開発(天然魚に頼らない無魚粉飼料など)、病気対策などが、今後の養殖における重要な課題となっています。
クロマグロの資源管理は、国際的な協力と科学的根拠に基づいた取り組みが不可欠であり、持続可能な漁業の実現に向けて様々な努力が続けられています。
