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【小鰭】はなんと読む?
- こばんざめ
- こいわし
- こしょう
- こはだ
「コハダ」についてですね。お寿司のネタとして非常に人気のある魚です。
コハダとは
コハダは、ニシン科コノシロ属に属する魚で、出世魚として知られています。成長段階によって呼び名が変わるのが特徴です。
- シンコ(新子): 体長5cm程度のごく小さいもの。
- コハダ(小鰭): 体長10cm程度のもの。最も一般的な寿司ネタのサイズです。
- ナカズミ(中墨): 体長15cm程度。
- コノシロ(鮗): 成魚。体長25~30cm程度まで成長します。
一般的には「コノシロ」という魚の、比較的小さなサイズである「コハダ」が最も寿司ネタとして流通しています。これは、コノシロは小骨が多く、大きくなるほど骨が気になりやすいため、小さいコハダの方が好まれる傾向があるからです。しかし、熟練の職人は大きいコノシロの旨味を引き出す技術も持っています。
特徴
- 見た目: 体は木の葉のように平たく(側扁)、背は銀色、腹は白っぽいです。背中には小さな黒い斑点が散らばり、エラ蓋の後ろに大きめの黒い斑点があるのが特徴です。背びれの後端が糸状に長く伸びることもあります。
- 生息域: 北海道以南の日本各地の沿岸や河口の汽水域に生息し、温かい地域を好みます。秋から春には内湾に多く、夏は湾外の沿岸域にいることが多いです。
- 食性: 雑食性で、植物プランクトンやデトリタス(微生物の死骸などの有機物粒子)、珪藻類、甲殻類、その他小動物を食べます。この食性が、コハダ独特の風味にも影響しています。
- 味: クセのある白身魚で、旨味が強いです。小骨が多いのも特徴ですが、酢締めにすることでその小骨も気にならなくなり、旨味が引き出されます。
旬
コハダは成長段階によって旬が異なります。
- シンコ: 7月~8月頃。
- コハダ: 8月~9月頃。
- コノシロ(成魚): 晩秋から冬(11月~2月頃)にかけて脂が乗り、最も美味しいとされています。
食べ方
コハダは小骨が多く、そのままでは食べにくい魚のため、主に「酢締め」にして食べられます。
- 寿司ネタ: 江戸前寿司を代表するネタの一つです。職人の腕の見せ所とも言われ、塩と酢の締め加減、そして寝かせ具合によって味が大きく変わります。熟練の職人が締めたコハダは、独特の風味と旨味が酢飯と一体となり、最高の味わいを生み出します。
- 刺身: 酢締めにしたものをそのまま刺身として食べることもあります。
- 酢の物、和え物: 酢締めにしたコハダは、キュウリやワカメなどと一緒に酢の物にしたり、サラダの具材にしたりすることもできます。
栄養
コハダ(コノシロ)は、以下のような栄養素を豊富に含んでいます。
- DHA(ドコサヘキサエン酸): 脳の活性化やコレステロールの低下に役立つとされる不飽和脂肪酸。
- EPA(エイコサペンタエン酸): 血液サラサラ効果や動脈硬化予防に期待される不飽和脂肪酸。
- ビタミンB12: 赤血球の形成や神経機能の維持に必要なビタミン。
- ビタミンD: カルシウムの吸収を助け、骨や歯を丈夫にするビタミン。
- たんぱく質: 体を作る上で重要な栄養素。
- カルシウム: 骨や歯の健康に欠かせないミネラル。
これらの栄養素を豊富に含むため、コハダは健康にも良い魚と言えます。
江戸前寿司の世界では、マグロが「華」であるならば、コハダは「真打ち」と称されるほど、その仕込みと味わいは奥深く、職人の技術が光るネタです。
