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ドレミファソラシドはもともとは何語?
- フランス語
- スペイン語
- イタリア語
- ドイツ語
ドレミファソラシドは、音楽における最も基本的な音階であり、西洋音楽の根幹をなす概念の一つです。
「ドレミファソラシド」の正体:長音階(メジャースケール)
一般的に「ドレミファソラシド」と口にする音の並びは、長音階(ちょうおんかい)、または**メジャースケール(Major Scale)**と呼ばれるものです。これは、特定の音程関係(音と音の間の距離)で構成された7つの音(と、最初の音の1オクターブ上の音)の並びです。
音程関係のルール
長音階は、どの音から始めても、以下の決まった音程関係で構成されています。
- ドからレ:全音
- レからミ:全音
- ミからファ:半音
- ファからソ:全音
- ソからラ:全音
- ラからシ:全音
- シからド(上のド):半音
この「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」という音程の並びが、長音階の持つ明るく安定した響きを作り出しています。
「ドレミファソラシド」の呼び方:階名唱法(かいめいしょうほう)
「ドレミファソラシド」という言葉自体は、**階名唱法(かいめいしょうほう)**と呼ばれる歌い方、または読み方です。これは、特定の音の高さを絶対的に示すのではなく、音階の中での相対的な役割を示すものです。
- ド (Do):その音階の最初の音、主音(トニック)
- レ (Re):2番目の音
- ミ (Mi):3番目の音
- ファ (Fa):4番目の音
- ソ (Sol):5番目の音、属音(ドミナント)
- ラ (La):6番目の音
- シ (Si):7番目の音、導音(リーディングトーン)
この階名唱法は、イタリアの修道士グイード・ダレッツォが、ラテン語の賛美歌の歌詞の頭文字を使って考案したと言われています。
絶対音名との関係
階名唱法は相対的な呼び方であるのに対し、絶対的な音の高さを表すのが絶対音名です。
日本では主にドイツ音名が使われ、国際的にはアルファベット音名が使われます。
- ド:C(ツェー、シー)
- レ:D(デー)
- ミ:E(エー)
- ファ:F(エフ)
- ソ:G(ゲー)
- ラ:A(アー)
- シ:B(ハー、ビー)
例えば、「Cから始まるドレミファソラシド」であれば、C (ド) – D (レ) – E (ミ) – F (ファ) – G (ソ) – A (ラ) – B (シ) – C (ド) となります。 しかし、「Gから始まるドレミファソラシド」の場合、その音階はG (ソ) を主音とする長音階(G Major Scale)となり、階名で「ドレミファソラシド」と歌うと、それはそれぞれ G – A – B – C – D – E – F# – G という音の並びになります。(FがF#になるのは、長音階のルール「全全半全全全半」を守るためです。)
なぜ重要なのか
「ドレミファソラシド」である長音階は、以下のような理由で音楽において非常に重要です。
- 多くの曲の基礎: ポップス、ロック、クラシックなど、非常に多くの楽曲が長音階を基盤として作られています。
- 明るく安定した響き: その音程関係が、聴く人に明るさや安定感、心地よさを与えます。
- 和音(コード)の基礎: 長音階の各音を積み重ねることで、長三和音(メジャーコード)など、様々な和音(コード)が作られます。
- 音楽理論の入口: 音階の仕組みを理解する上で、最も分かりやすく、基本的な出発点となります。
ドレミファソラシドは、私たちが音楽を理解し、演奏し、創造するための共通言語のようなものだと言えるでしょう。


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