プロ野球チーム「読売ジャイアンツ」の発足当時の名称はどれ？

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プロ野球チーム「読売ジャイアンツ」の発足当時の名称はどれ？

1. 大日本東京野球倶楽部
2. 大日本野球軍
3. 東京巨人軍
4. 東京読売倶楽部

【答え】　大日本東京野球倶楽部

読売ジャイアンツは、日本のプロ野球において最も歴史があり、人気のある球団の一つです。その歴史と人気の理由について解説します。

読売ジャイアンツの歴史

読売ジャイアンツの歴史は、そのまま日本プロ野球の歴史とも言えるほど、深く結びついています。

• 創設期（1934年 – 戦前）:
  • 1934年（昭和9年）、読売新聞社社長の正力松太郎が、日米野球の開催をきっかけに、日本初の本格的なプロ野球チーム「大日本東京野球倶楽部」として創設しました。
  • 翌1935年にはアメリカ遠征を行い、「ジャイアンツ」の愛称が定着。1936年には「東京巨人軍」に正式改称し、日本職業野球連盟（現在の日本野球機構の前身）の設立に貢献しました。
  • 戦前は、沢村栄治投手やスタルヒン投手、中島治康選手といったスター選手を擁し、常に優勝争いを繰り広げる強豪でした。
• 戦後・リーグ再編期（1945年 – 1950年代）:
  • 戦後、プロ野球が再開され、1950年には2リーグ制（セントラル・リーグとパシフィック・リーグ）が導入され、読売ジャイアンツはセントラル・リーグに所属することになりました。
  • 水原茂監督のもと、千葉茂、川上哲治といった選手たちが活躍し、2リーグ制以降のセ・リーグ初代日本一となるなど、再び強豪としての地位を確立しました。
• 黄金時代（V9時代）（1960年代 – 1970年代前半）:
  • 川上哲治監督のもと、長嶋茂雄と王貞治という二大スーパースターを擁し、1965年から1973年までの9年連続日本一という「V9」と呼ばれる前人未到の偉業を達成しました。
  • この時代は、まさに巨人が国民的球団としての地位を確立した時期であり、「巨人・大鵬・卵焼き」という流行語に象徴されるほど、子どもたちの憧れの的となりました。
• 現代（1970年代後半 – 現在）:
  • V9以降も、藤田元司監督、王貞治監督、長嶋茂雄監督（第二次政権）、原辰徳監督など、多くの名監督がチームを率い、リーグ優勝や日本一を重ねてきました。
  • 松井秀喜、高橋由伸、坂本勇人、岡本和真など、時代を代表するスラッガーや、上原浩治、菅野智之といったエース級の投手など、常にスター選手を輩出してきました。
  • 近年では、セ・リーグでは優勝争いに絡むものの、日本シリーズでは苦戦を強いられる時期もありますが、その存在感は依然として日本のプロ野球界で大きな影響力を持っています。

読売ジャイアンツが人気である理由

読売ジャイアンツが高い人気を誇る理由は多岐にわたりますが、主なものを挙げると以下の通りです。

1. 圧倒的な歴史と伝統、そして「盟主」としてのイメージ:
   • 日本最古のプロ野球球団であり、黎明期から常に日本のプロ野球をリードしてきました。
   • 数々の伝説的な選手や監督、そして「V9」に代表される圧倒的な強さの歴史が、「球界の盟主」としての揺るぎないブランドイメージを確立しています。
   • 親会社である読売新聞社の全国的な媒体力も、その人気を後押ししてきました。
2. 長嶋茂雄・王貞治に代表されるスーパースターの存在:
   • 「ON（オーエヌ）」こと長嶋茂雄と王貞治は、野球ファンだけでなく、国民的なヒーローでした。彼らの活躍はテレビを通じて全国に届けられ、多くの人々が巨人ファンになるきっかけを作りました。
   • その後も、原辰徳、松井秀喜、高橋由伸など、常にスター選手を輩出し、ファンを魅了し続けています。スター選手に憧れて野球を始め、巨人ファンになる子どもも多いです。
3. 「勝つこと」へのこだわりと期待感:
   • 巨人は常に優勝を義務付けられる球団であり、その「勝つこと」へのこだわりがファンにも伝わっています。
   • 補強にも積極的で、FAや外国人選手の獲得などで常に戦力強化を図る姿勢も、ファンからの期待感に繋がっています。
4. メディア戦略と全国的な露出:
   • 読売新聞グループは、スポーツ報知、日本テレビなどを擁しており、巨人戦のテレビ中継や報道は非常に多く、全国的な露出が高いです。これにより、多くの人が巨人戦に触れる機会が多くなります。
   • かつては、地上波での巨人戦中継がゴールデンタイムの定番であり、一家団欒で野球を見る文化を形成しました。
5. 「伝統の一戦」に代表されるライバル関係:
   • 阪神タイガースとの「伝統の一戦」は、日本プロ野球を代表するライバル対決として、常に大きな注目を集めます。このライバル関係が、それぞれの球団のファンベースをさらに強固なものにしています。
6. 親から子へ受け継がれるファン層:
   • 上述の歴史的背景から、かつてのV9時代などにファンになった世代が親となり、その子どもたちにも巨人ファンとしてのDNAが受け継がれるケースが多く見られます。

もちろん、近年は多様な情報源やエンターテインメントが増え、野球ファンも細分化していますが、読売ジャイアンツが日本プロ野球における「顔」であり続けていることは間違いありません。