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トイレを表す「WC」の「W」はウォーター、では「C」は何の略?
- クローク
- クローゼット
- コーナー
- カウンター
トイレは、排泄のために用いられる設備や部屋を指します。私たちの生活に不可欠な設備ですが、その歴史や機能は時代や地域によって大きく異なります。
日本のトイレの歴史
- 縄文時代: 最古のトイレ跡は縄文時代に遡ります。川岸に杭を打ち、板を渡した「川屋」と呼ばれるものが使われていたと考えられています。これが「厠(かわや)」の語源とされています。
- 鎌倉~江戸時代: 鎌倉時代になると、汲み取り式のトイレが普及しました。排泄物は「下肥(しもごえ)」として、農作物の貴重な肥料に利用されるようになり、日本の農業の発展に貢献しました。
- 明治~昭和: 明治時代に西洋から水洗便器が輸入され始めましたが、下水道の整備が遅れていたため、普及はゆっくりでした。本格的に水洗トイレが一般家庭に広まったのは、戦後の高度経済成長期に入ってからです。
- 現代: 1960年代に温水洗浄便座が登場し、日本のトイレは独自の高機能化を遂げました。
トイレの種類
トイレは、その機能や形状によっていくつかの種類に分けられます。
1. 和式トイレと洋式トイレ
- 和式トイレ: 便器をまたぎ、しゃがんで用を足すタイプです。昔から日本で使われてきました。
- 洋式トイレ: 便座に座って用を足すタイプです。足腰への負担が少なく、近年はほとんどの家庭や公共施設で主流になっています。
2. タンクの種類
- タンク式トイレ: 水を貯めるタンクがついたタイプ。連続して水を流すことはできませんが、水圧が低い場所でも設置できます。
- 組み合わせ便器: 便器、タンク、便座がそれぞれ独立したタイプ。
- 一体型トイレ: 便器、タンク、便座が一体になっているタイプ。デザイン性が高く、掃除がしやすいのが特徴です。
- タンクレストイレ: タンクがなく、水道から直接水を流すタイプ。スタイリッシュで省スペースですが、ある程度の水圧が必要です。
日本のトイレの独自性
日本のトイレは、その清潔さや機能の高さから、しばしば海外から注目されています。
- 温水洗浄便座(ウォシュレット): 日本独自の進化を遂げた機能です。洗浄、乾燥、脱臭、便座暖房など、様々な機能を備えています。
- 音姫(おとひめ): 排泄音をカモフラージュするための擬音装置です。公共の女性用トイレなどでよく見られます。
- 節水機能: 少ない水量でもしっかりと洗浄できる技術が進んでいます。
- 自動洗浄・フタの開閉: 近づくとフタが開き、用を足した後に自動で水を流してくれるセンサー機能も普及しています。
日本のトイレは、単なる排泄の場所ではなく、快適性、清潔性、そして環境への配慮を追求した空間へと進化を続けています。

