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次の中から「更級日記」の作者を選びなさい。
- 菅原孝標の女
- 清少納言
- 藤原道綱の母
- 紫式部
菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)は、平安時代の貴族女性で、『更級日記』の作者として知られています。彼女の生い立ちは、当時の貴族社会や文学的環境が色濃く反映されています。
血筋と家族構成:
- 父:菅原孝標(すがわらのたかすえ)
- 学問の家柄である菅原氏の出身で、かの菅原道真の玄孫(5世の孫)にあたります。大学頭や文章博士といった学識のある役職を務めました。
- 母:藤原倫寧(ふじわらのともやす)の娘
- 母方の血筋も文学と縁が深く、『蜻蛉日記(かげろうにっき)』の作者である藤原道綱母(ふじわらのみちつなのはは)は、彼女の母の異母姉(伯母)にあたります。
- 継母:上総大輔(かずさのたいふ)
- 父が上総国に赴任した際に同行した継母も歌人であり、彼女の文学的な素養に大きな影響を与えたと考えられています。
- 兄:菅原定義(すがわらのさだよし)
- 兄も大学頭や文章博士を務めており、学問に秀でた一族であることがわかります。
幼少期と上総での生活:
- 出生:寛弘5年(1008年)
- 紫式部が『源氏物語』を執筆し、都で評判になっていた頃に生まれています。
- 上総国(現在の千葉県中央部)での生活:
- 彼女が10歳(数え年)の頃、父・孝標が上総国の国司(現在の県知事のような役職)に任命されたため、一家で上総国に下向します。
- 都から遠く離れた上総での生活は、娯楽の少ない田舎暮らしでした。この環境が、彼女の知的好奇心を刺激し、物語の世界への憧れを強く抱かせたようです。広大な自然の中で、物語への想像力を培ったと言えるでしょう。
- 読書への傾倒:
- 上総での生活の中で、姉や継母の影響もあり、物語を読むことに深く傾倒していきます。特に『源氏物語』への強い憧れは、『更級日記』全体を貫くテーマとなっています。
上京と『源氏物語』耽読:
- 帰京:寛仁4年(1020年)、13歳頃
- 父の任期が終わり、一家は京の都に戻ります。
- 都に戻った彼女は、念願だった物語を読み耽る生活を送ります。特に『源氏物語』には熱中し、現実離れした物語の世界と、自身の平凡な現実とのギャップに苦悩する様子が日記に記されています。光源氏のような理想の男性との出会いを夢見るなど、多感な文学少女としての日々を過ごしました。
成人期と結婚、そして晩年:
- 宮仕え:30代になってから
- 両親が年老い、一家の主婦としての役割を担うようになった彼女は、一時、祐子内親王に出仕します。しかし、宮仕えも長くは続きませんでした。
- 結婚:橘俊通(たちばなのとしみち)と結婚
- 33歳頃に橘俊通と結婚し、一男二女をもうけます。
- 夫の死と孤独:康平元年(1058年)に夫が死去
- 夫に先立たれ、子供たちも独立した後は、孤独な日々を送ることになります。この頃に、これまでの自身の生涯を回想し、『更級日記』を書き始めたと考えられています。
このように、菅原孝標女は、学問と文学に縁の深い家柄に生まれ、幼少期の地方での生活で物語への憧れを育み、都に戻ってからは『源氏物語』に没頭する夢見がちな少女時代を送りました。そして、現実の厳しさに直面しながらも、その生涯を文学と深く結びつけて生きた人物と言えます。