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次のうち実在する植物は?

  1. シズカゴゼン
  2. ホウジョウマサコ
  3. アツヒメ
  4. ムラサキシキブ

【答え】 ムラサキシキブ

ムラサキシキブ(紫式部)は、日本原産の落葉低木で、秋に鮮やかな紫色の実をつけることで知られています。その美しい実から、『源氏物語』の作者である紫式部に例えられたと言われています。

ムラサキシキブの主な特徴

  • 樹形と大きさ: 樹高は2〜3mほどになる落葉低木です。枝は細く、野趣に富んだ姿をしています。
  • : 葉は対生し、縁に細かいギザギザ(鋸歯)があります。秋には淡い黄色に紅葉します。
  • : 6月から8月頃に、葉の付け根あたりから小さな薄紫色の花を多数咲かせます。花自体は控えめで、あまり目立ちません。
  • : ムラサキシキブの一番の魅力は、秋に熟す直径3mmほどの球形の紫色の実です。実は葉の上にのっているように見え、冬になっても葉が落ちた後もしばらく枝に残ります。
  • 自生地: 日本全国の山野や雑木林、明るい林の中で自生しています。
  • 別種との違い(コムラサキ): 庭木として「ムラサキシキブ」として流通しているものの多くは、実は近縁種の「コムラサキ(小紫)」であることが多いです。
    • コムラサキ:樹高は1〜2mとムラサキシキブよりコンパクト。果実がムラサキシキブに比べて枝にびっしりと固まってつき、見ごたえがあります。枝が弓状にしだれるように伸びるのが特徴です。
    • ムラサキシキブ:樹高が高めで、実のつき方がまばらです。枝は比較的直立します。 どちらも同じムラサキシキブの仲間であり、同様に美しい実を楽しめます。白い実をつける「シロシキブ」という品種もあります。

育て方

ムラサキシキブは比較的丈夫で育てやすい植物です。

  • 栽培環境:
    • 日当たり: やや日陰でも育ちますが、花つきや実つきを良くするためには、日当たりの良い場所が適しています。ただし、強い西日は苦手なので注意が必要です。
    • 土壌: 腐植質が多く、水はけと水もちの良い、やや湿り気のある土壌を好みます。乾燥を嫌うため、土が乾きすぎないようにします。
  • 水やり:
    • 地植え: 根付いた後はほとんど水やりは不要ですが、夏場の乾燥期には水切れに注意が必要です。
    • 鉢植え: 土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。特に真夏は乾燥しやすいので、朝夕2回の水やりを心がけましょう。
  • 肥料:
    • 地植え: 基本的に肥料はなくても育ちますが、2月下旬から3月頃に寒肥として有機肥料を施すと、春からの生育が良くなります。
    • 鉢植え: 落葉期の冬と、花が咲く前の春、実が色づく秋の年3回、緩効性化成肥料を与えると良いでしょう。
  • 剪定:
    • 時期: 落葉期の冬(12月〜2月頃)が適期です。
    • 目的: 樹形を整え、翌年の花つきを良くするために行います。伸びすぎた枝や混み合った枝を間引くように剪定します。あまり短く切り詰めすぎると、花つきが悪くなることがあるので注意が必要です。
  • 病害虫: うどんこ病が発生することがありますが、風通しを良くすることで予防できます。害虫はほとんどつきません。
  • 増やし方: 挿し木、株分け、種まき、取り木で増やすことができます。

ムラサキシキブは、秋の庭を彩る美しい実が魅力的な植物です。日本の気候にも合っており、庭木として人気があります。

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