次のうち、常温で気体ではないものどれ?

1ポイント=3円の実質価値へ

PontaポイントからJALのマイル交換レート20%アップキャンペーンが始まりました。

JALPayからauPayへチャージしてモバイルSuicaで使うだけで、勝手に貯まっていたPontaポイントを使う時ですよ!!

毎年1回無料航空券と交換継続中!ポイントタウンのクイズと答えで「次のうち、常温で気体ではないものどれ?」を正解してポイントをゲットしてポイ活を楽しみませんか?

次のうち、常温で気体ではないものどれ?

  1. 水素
  2. 窒素
  3. 酸素
  4. 臭素

【答え】 臭素

臭素(Br、Bromine)は、原子番号35の元素で、ハロゲン族に属します。常温常圧で液体である唯一の非金属元素であり、その特徴的な性質と多様な用途で知られています。

臭素の主な性質

  • 状態: 常温・常圧で赤褐色の液体です。揮発性が高く、刺激臭のある気体を発生させます。
  • 色と臭い: 赤褐色で、独特の不快な刺激臭があります。ギリシャ語の「悪臭(bromos)」に由来して名付けられました。
  • 反応性: 塩素に似た化学作用を示しますが、塩素よりは反応性が弱いとされます。それでも非常に反応性が高く、多くの有機化合物や無機化合物と反応します。
  • 溶解性: 水にはわずかに溶けますが、エタノールやアセトンなどの有機溶媒にはよく溶けます。
  • 毒性: 有毒で腐食性があります。皮膚に触れるとやけどを起こし、目や呼吸器の粘膜を刺激します。吸入すると肺水腫を引き起こす可能性があり、場合によっては死に至ることもあります。
  • 自然界での存在: 単体としては存在せず、海水や鹹水(かんすい、塩分濃度の高い水)中に臭化物イオン (Br−) として微量含まれています。

臭素の用途

臭素とその化合物は、非常に多くの分野で利用されています。

  • 難燃剤: 臭素の最大の用途の一つです。プラスチックや電子機器、建材などに添加することで、火災の際に燃焼を抑制する効果があります。特に電気・電子分野や建材関連で重要視されています。
  • 水処理剤・殺菌剤: プールや温泉の水処理、工業用水の殺菌、藻やバクテリアの成長抑制などに使用されます。塩素の代替としても利用されることがあります。
  • 農業用途: 殺虫剤や土壌燻蒸剤として、また貯蔵穀物や農産物の虫害防止、検疫などに用いられます。
  • 医薬・医薬中間体: 鎮痛剤、鎮静剤、抗ヒスタミン剤などの医薬品の原料や、医薬品製造工程の中間体として使用されます。
  • 写真: 臭化銀(AgBr)は、写真フィルムの感光剤として古くから利用されてきました。
  • 掘削用: 石油や天然ガスなどの掘削における添加剤としても使用されます。
  • 水銀処理: 発電所や鉄鋼所から排出される水銀の処理にも用いられます。
  • 化学合成: 有機合成や無機薬品の製造における重要な原料、酸化剤、臭素化剤として広く利用されます。

臭素の危険性

臭素は非常に危険な物質であり、取り扱いには厳重な注意が必要です。

  • 急性毒性: 吸入すると咳、喉の痛み、息切れ、喘鳴、息苦しさなどの呼吸器症状を引き起こし、肺水腫に至る可能性があります。皮膚に触れると発赤、灼熱感、痛み、重度の皮膚熱傷を引き起こします。眼に入ると流涙、充血、かすみ目、痛み、熱傷を引き起こし、重症の場合は失明の可能性もあります。経口摂取すると口や喉の熱傷、腹痛、ショックなどが現れます。
  • 腐食性: 眼、皮膚、気道に対して強い腐食性を示します。
  • 反応性: 強酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質と激しく反応し、火災や爆発の危険性があります。金属や一部のゴム、プラスチック、被覆剤を侵す性質もあります。
  • 環境への影響: 水生生物に対して非常に強い毒性があります。

日本での使用状況

日本は電子機器、建設、農業分野からの需要が強く、臭素および臭素関連化合物の主要な輸入国の一つです。難燃剤としての臭素の使用は、特に厳格な火災安全基準が求められる日本の電子機器、自動車、建設業界で高い需要があります。環境規制やエネルギー貯蔵、電気自動車市場の拡大などにより、今後も臭素の需要は増加する可能性が予測されています。

このように、臭素は多岐にわたる産業で不可欠な元素ですが、その毒性と危険性から、適切な知識と対策のもとで慎重に取り扱う必要があります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!