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カルロ・コロディ作の童話「ピノッキオ」で、ピノッキオが最初に喋った言葉はどれ?
- おはよう
- まぶしいよ
- 叩かないで
- うるさいなあ
「ピノッキオ」は、イタリアの作家カルロ・コッローディが書いた児童文学作品です。正式なタイトルは『ピノッキオの冒険』(Le avventure di Pinocchio)といい、1881年から1883年にかけて新聞で連載されました。
主なストーリー
物語は、木彫り職人のゼペット爺さんが、不思議な意志を持った丸太から操り人形の男の子を作り、「ピノッキオ」と名付けるところから始まります。ゼペット爺さんはピノッキオを自分の息子のようにかわいがりますが、ピノッキオはいたずら好きで、すぐに誘惑に負けてしまいます。
- 嘘をつくと鼻が伸びる:ピノッキオが有名になった一番の要素です。彼は嘘をつくたびに鼻がどんどん伸びてしまいます。
- 様々な試練:ピノッキオは、学校に行くことを嫌がり、誘惑に負けて道草を食ったり、キツネとネコという詐欺師に騙されたり、悪い友達と「おもちゃの国」で遊び呆けてロバにされてしまったりと、多くの失敗を経験します。
- 改心と成長:多くの困難と後悔を経験する中で、ピノッキオは次第に誠実さや思いやり、勤勉さといった大切なことを学び、改心していきます。
- 本当の人間へ:最終的に、彼は行方不明になったゼペット爺さんを助けるために自己犠牲的な行動を取り、その勇気と優しさを認められた「青い妖精」の魔法によって、本物の人間の男の子になることができました。
原作とディズニー版の違い
ディズニーが制作した1940年のアニメ映画『ピノキオ』は、原作をベースにしていますが、脚色された部分が多くあります。
- 原作の残酷さ:原作はより教訓的で、物語の展開も時に残酷です。例えば、ピノッキオを誘惑した友人の「燈しん(ろうそくのしん)」は、ロバに変えられた後、過酷な労働で死んでしまうなど、厳しい現実が描かれています。
- 登場人物:ディズニー版で重要な役割を果たす「ジミニー・クリケット」(おしゃべりコオロギ)は、原作にも登場しますが、ピノッキオにハンマーで叩き潰されて一度死んでしまうという衝撃的な描写があります(幽霊として再登場します)。
作者について
作者のカルロ・コッローディ(本名:カルロ・ロレンツィーニ)は、児童文学だけでなく、ジャーナリストや批評家としても活動していました。彼はギャンブルによる借金返済のために『ピノッキオの冒険』を書き始めたという意外な経緯があります。もともとは連載の途中でピノッキオが首つり死刑になるという結末を用意していましたが、読者からの抗議が殺到したため、結末を変更し、最終的に彼が人間になるというハッピーエンドになりました。
『ピノッキオの冒険』は、イタリア国民に広く読まれ、イタリア統一後の共通語普及にも貢献したと言われています。

