江戸時代に数人でグループを作らせ共同責任を負わせる仕組みをなんという?

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江戸時代に数人でグループを作らせ共同責任を負わせる仕組みをなんという?

  1. 遣隋使
  2. 承久の乱
  3. 五人組
  4. 楽市楽座

【答え】五人組

江戸時代の「五人組制度」は、幕府や各藩が、村や町に住む人々を5戸(またはそれに近い数)を1つの組として組織させ、様々な役割を担わせた隣保制度です。その起源は古く、律令制下の「五保制」にさかのぼるとも言われますが、江戸時代に本格的に全国に普及し、確立されました。

目的

五人組制度の主な目的は、以下の通りです。

  • 治安維持・犯罪防止: 盗賊や浪人の取り締まり、放火、喧嘩などの犯罪防止のため、組内で相互に監視させ、不審なことがあればすぐに報告することを義務付けました。
  • キリシタン禁制: 隠れキリシタンを発見し、取り締まるための監視網として機能しました。宗門改めと連動し、キリシタンではないことを証明する「寺請状」の提出も義務付けられました。
  • 年貢の確保: 組内で連帯責任を負わせることで、年貢の滞納を防ぎ、確実に納めさせることを目的としました。もし組内に年貢を納められない者が出た場合、他の組員がその不足分を補填する責任がありました。
  • 法令の伝達・周知徹底: 幕府や藩から出される法令やお触れを、五人組を通じて末端まで確実に伝達し、遵守させるための組織として利用されました。
  • 相互扶助: 災害時や病気などで困窮した組員を、他の組員が助け合うという相互扶助の側面も持ち合わせていました。

役割

五人組は、上記目的を達成するために、具体的な役割を担っていました。

  • 相互監視: 組員同士が互いの行動を監視し、不審な点や法令に違反する行為があれば、名主や村役人に報告する義務がありました。
  • 連帯責任: 組員の一人が犯罪を犯したり、年貢を滞納したりした場合、組全体が連帯して責任を負うことになっていました。これは非常に厳しい制度でしたが、これによって組内の統制が強化されました。
  • 情報伝達: 奉行所や代官所から名主、そして五人組へと、上位から下位への情報の流れを円滑にする役割がありました。
  • 共同作業: 村の共同作業や用水路の管理など、地域で協力して行うべきことにも五人組を単位として取り組むことがありました。

構成と運用

  • 構成: 農村では本百姓(自分の田畑を持つ農民)の近隣5戸を1組とするのが原則でした。都市部では、家主や家持ちが中心となって組が作られました。
  • 組頭: 各組には「五人組頭(ごにんぐみがしら)」と呼ばれる代表者が置かれ、組内の取りまとめや、村役人との連絡役を担いました。
  • 五人組帳: 多くの地域で「五人組帳(ごにんぐみちょう)」という帳簿が作成されました。これには、組ごとの人別(家族構成)や、組員が守るべき法令などが記され、組員の連判(連名で署名すること)が求められました。

影響

五人組制度は、江戸時代の社会に大きな影響を与えました。

  • 支配体制の強化: 幕府や藩は、この制度を通じて、領民に対する統制を強化し、安定した支配を維持することができました。
  • 地域社会の秩序維持: 組員同士の監視と連帯責任によって、地域内の秩序が保たれ、犯罪や争いが抑制される効果がありました。
  • 相互扶助の精神: 制度の建前としては相互扶助も含まれており、共同体の意識を維持する一助となりました。
  • 個人の行動制限: しかし一方で、常に監視される状況は個人の自由を大きく制限し、村から離れることも容易ではありませんでした。
  • 明治維新後の変化: 五人組制度は明治時代になると法制的には消滅しましたが、その後の隣組(戦時中)や現在の町内会・自治会に、その組織的な性格が一部受け継がれていると指摘されることもあります。

五人組制度は、江戸幕府が約260年間にもわたる平和な時代を築く上で、重要な末端統治組織として機能したと言えるでしょう。

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