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「ピタゴラスの定理」が示す内容は何ですか?
- 直角三角形
- 面積
- 円周率
- 三角形の比
ピタゴラスの定理は、紀元前6世紀ごろの古代ギリシアの数学者ピタゴラスによって発見されたとされる、直角三角形の辺の長さの関係を示す定理です。数学、物理学、工学など、さまざまな分野で非常に重要で基本的な定理として使われています。
定理の内容
直角三角形において、直角を挟む2つの辺の長さの2乗の和は、斜辺の長さの2乗に等しい、というものです。
数式で表すと、以下のようになります。
a2+b2=c2
ここで、
- a と b は直角を挟む2つの辺(直角をはさむ辺、または隣辺、脚と呼ばれることもあります)
- c は直角の向かい側にある最も長い辺(斜辺)
具体例
例えば、次のような直角三角形を考えてみましょう。
- 直角を挟む辺の一つが長さ 3
- もう一つの直角を挟む辺が長さ 4
このとき、斜辺の長さ c はピタゴラスの定理を使って求めることができます。$$3^2 + 4^2 = c^2$$$$9 + 16 = c^2$$$$25 = c^2$$$$c = \sqrt{25}$$$$c = 5$$
したがって、斜辺の長さは 5 となります。このような整数の組 (3, 4, 5) は「ピタゴラス数」と呼ばれます。他にも (5, 12, 13) など、多くのピタゴラス数が存在します。
証明
ピタゴラスの定理には、数百通りもの証明方法があると言われています。最も直感的で視覚的に理解しやすい証明の一つとして、正方形の面積を使った証明があります。
- 一辺が a+b の大きな正方形を考えます。
- この大きな正方形の中に、一辺が c の小さな正方形を、その四隅に直角三角形が来るように配置します。
- 残りの部分(四隅)は、合同な4つの直角三角形になります。それぞれの直角三角形の辺の長さは a, b, c です。
- 大きな正方形の面積は (a+b)2 です。
- この面積は、中央の小さな正方形の面積 c2 と、4つの直角三角形の面積の合計 4×(21ab) の和に等しいです。
したがって、
(a+b)2=c2+4×(21ab)
a2+2ab+b2=c2+2ab
両辺から 2ab を引くと、
a2+b2=c2
となり、ピタゴラスの定理が証明されます。
ピタゴラスの定理の重要性
ピタゴラスの定理は、単に幾何学的な関係を示すだけでなく、以下のような様々な分野で応用されています。
- 建築・土木: 建物や橋の設計、測量などで、距離や角度を正確に計算するために不可欠です。
- 物理学: 力学、光学、電磁気学など、ベクトルや距離を扱う多くの場面で基礎となります。
- コンピューターグラフィックス: 2Dや3Dの描画、ゲーム開発などで、オブジェクトの位置関係や距離計算に用いられます。
- 航海術・測量: 地図作成や位置特定に利用されます。
- 三角法: 三角関数の定義や関係性を理解する上での基礎となります。
このように、ピタゴラスの定理は非常にシンプルでありながら、現代科学技術の様々な基礎となっている、人類の最も偉大な数学的発見の一つと言えるでしょう。

