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国際連合の成立年はいつですか?
- 1945年
- 1950年
- 1939年
- 1946年
国際連合(United Nations、略称:国連、UN)は、国際平和と安全の維持、諸国間の友好関係の発展、経済・社会・文化・人道的性質を有する国際問題の解決と人権の尊重促進を目的とする国際機関です。
1. 国際連合の成り立ちと歴史
国際連合は、第二次世界大戦の惨禍を二度と繰り返さないという強い決意の下、国際協力と平和維持のための新たな枠組みとして構想されました。
- 前身:国際連盟
- 第一次世界大戦後、平和維持を目的として国際連盟が設立されましたが、アメリカの不参加や大国間の対立、満州事変や第二次世界大戦の勃発などを防げず、その限界が露呈しました。
- 「国際連合」という名称の誕生
- 「国際連合(United Nations)」という名称は、第二次世界大戦中にアメリカのフランクリン・D・ルーズベルト大統領が考案しました。1942年1月1日の「連合国宣言」で初めて使用され、枢軸国(ドイツ、イタリア、日本など)に対抗する連合国が協力して戦う誓いを表しました。
- 国連憲章の採択と発足
- 1944年のダンバートン・オークス会議で国連の具体的な組織案が検討され、1945年2月のヤルタ会談で主要国間の合意が形成されました。
- そして、1945年4月にサンフランシスコで開催された「国際機関に関する連合国会議」において、50カ国の代表が参加して国際連合憲章が起草され、同年6月26日に署名されました。
- 1945年10月24日、主要国(中国、フランス、ソビエト連邦、イギリス、アメリカ)を含む過半数の署名国が国連憲章を批准したことで、国際連合が正式に発足しました。この10月24日は「国連デー」として記念されています。
- 日本の加盟
- 日本は第二次世界大戦の敗戦国であったため、当初は加盟できませんでした。しかし、国際社会への復帰が進む中で、1956年12月18日に80番目の加盟国として国連に加盟しました。
2. 国際連合の目的
国連憲章の第1条には、国連の主要な目的が明確に定められています。
- 国際の平和と安全の維持:平和を脅かすあらゆる脅威を防止・除去し、侵略行為その他の平和の破壊を鎮圧するため、有効な集団的措置をとること。
- 諸国間の友好関係の発展:人民の同権および自決の原則の尊重に基づいて、諸国間の友好関係を発展させること。
- 国際協力の促進:経済的、社会的、文化的または人道的性質を有する国際問題を解決することについて協力し、人権および基本的自由の尊重を促進すること。
- 国際的活動の調和の中心:これらの共通の目的を達成するにあたって、諸国の行動を調和するための中心となること。
3. 国際連合の主要機関
国連には、活動を支えるための6つの主要機関があります。
- 総会(General Assembly)
- 全ての加盟国(現在193カ国)によって構成される主要な審議機関。国連憲章の範囲内にあるあらゆる問題について議論し、勧告を行うことができます。決議は原則として勧告的であり、法的拘束力はありません。
- 安全保障理事会(Security Council)
- 国際の平和と安全の維持に主要な責任を負う機関。5つの常任理事国(アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国)と、10の非常任理事国(任期2年で総会が選出)で構成されます。
- 決議は加盟国に対して法的拘束力を持ち、平和維持活動(PKO)の設立、制裁措置の決定、武力行使の承認など、強力な措置を講じる権限があります。ただし、常任理事国は「拒否権」を持っており、いずれかの国が拒否権を行使すると決議は採択されません。これが安保理の機能不全を招く要因となることもあります。
- 経済社会理事会(Economic and Social Council, ECOSOC)
- 経済、社会、文化、教育、保健などに関する国際的な問題について調査、報告、勧告を行う機関。国連システム内の専門機関やプログラム(例:UNICEF、UNDP、WHOなど)との連携を図り、幅広い分野で国際協力を進めます。
- 信託統治理事会(Trusteeship Council)
- かつて信託統治領(植民地からの独立を支援するための地域)の管理・監督を行っていましたが、最後の信託統治領であるパラオが1994年に独立したため、現在は活動を停止しています。
- 国際司法裁判所(International Court of Justice, ICJ)
- 国家間の紛争を国際法に基づいて解決する主要な司法機関。オランダのハーグにあります。
- 事務局(Secretariat)
- 国連の日常業務を執行する機関。事務総長(現在の事務総長はアントニオ・グテーレス氏)がその長を務め、世界各地に展開する職員が国連の様々な活動を支えています。
4. 国際連合の現在の状況
- 加盟国数: 現在、国際連合の加盟国は193カ国です。最後の加盟国は2011年に独立した南スーダンです。
- 活動の多様化: 設立当初の平和維持活動に加え、SDGs(持続可能な開発目標)に代表される開発問題、人権、環境、保健、災害救援、テロ対策、非拡散など、多岐にわたる地球規模の課題に取り組んでいます。
- 課題:
- 安保理の機能不全: 常任理事国の拒否権行使により、紛争や国際問題への効果的な対応が妨げられることがあります。安保理改革は長年の課題となっています。
- 財政問題: 各加盟国からの分担金によって運営されていますが、財政難に直面することもあります。
- 国際社会の変化への対応: 地球温暖化、サイバーセキュリティ、パンデミックなど、新たな脅威への対応が求められています。
国際連合は、その課題を抱えつつも、国際社会が協力して地球規模の課題に取り組むための最も重要なプラットフォームであり続けています。