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インフルエンザウイルスの発見はどの年代にあったか?
- 1930年代
- 1920年代
- 1940年代
- 1960年代
インフルエンザウイルスが科学的に特定され、その存在が確認されたのは比較的最近のことです。
インフルエンザウイルスの「発見」とされているのは、主に1933年のことです。
- 誰が発見したか: イギリスの研究者であるクリストファー・アンドリュース (Christopher H. Andrewes)、パトリック・P・レイダード (Patrick P. Laidlaw)、ウィルソン・スミス (Wilson Smith) らが、フェレットを用いた実験でヒトのインフルエンザウイルス(A型インフルエンザウイルス、H1N1亜型)を分離・特定しました。
- 発見の経緯:
- 1918年から1919年にかけて世界中で大流行した「スペインかぜ」(インフルエンザ・パンデミック)は、当時の医療技術ではその病原体が何であるか特定できませんでした。多くの人々が死亡し、その原因究明が喫緊の課題でした。
- 当時、病気の原因は細菌であるという考え方が主流でしたが、細菌フィルターを通過する「ろ過性病原体」(後のウイルス)の存在が示唆され始めていました。
- アンドリュースらの研究チームは、インフルエンザ患者の検体をフェレットに接種すると、フェレットがインフルエンザのような症状を発症することを発見しました。そして、感染したフェレットからウイルスを分離することに成功しました。このウイルスは、アンドリュースのチームの一員であるスミスが自身の頭文字から「WS株」と命名し、現在もインフルエンザウイルスの標準株として用いられています。
それ以前の歴史的背景:
- 「インフルエンザ」という言葉の語源: 「インフルエンザ(Influenza)」という言葉は、イタリア語で「影響」や「流行」を意味し、かつては天体の影響や不吉な空気(fluida)によって病気が引き起こされると考えられていました。これは、目に見えない病原体が原因であるという認識から来ています。
- 古くからの流行: インフルエンザと思われる感染症は、古代ギリシャのヒポクラテスの記録(紀元前5世紀)や日本の増鏡(14世紀)にも記述があり、人類は古くからこの病気に悩まされてきたと考えられています。しかし、これらが実際にインフルエンザウイルスによるものだったかは、科学的な検証ができないため、確実ではありません。
- 細菌以外の病原体の示唆: 19世紀後半から20世紀初頭にかけて、タバコモザイク病などの研究から、細菌よりもはるかに小さい「ウイルス」の存在が認識され始めました。これが、インフルエンザウイルス発見の基礎となりました。
日本人による先行研究の可能性:
近年、1918年のスペインかぜのパンデミックに際し、日本の研究者である**山内保(T. Yamanouchi)**が、アンドリュースらの発見よりも早く、インフルエンザの病原体がウイルスであることを示唆する論文を発表していたことが注目されています。彼の研究は当時の国際学会ではあまり認識されませんでしたが、再評価が進んでいます。
このように、インフルエンザウイルスの発見は、多くの研究者の努力と、当時の科学技術の進展によって達成されたものです。この発見は、その後のインフルエンザ研究やワクチン開発に大きく貢献しました。