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鳥居に使われる木の種類で一般的に用いられるのはどれですか?
- 杉
- 柏
- 桜
- 檜
神社の鳥居は、日本の神社の入り口に建てられている建造物で、神聖な場所(神域)と人間が住む俗界との境界を示す役割を持っています。神社の象徴とも言える存在です。
鳥居の起源と歴史
鳥居の起源については諸説あり、はっきりとした由来は不明とされています。
- 国内起源説:
- 天照大神(あまてらすおおみかみ)の天岩屋戸(あまのいわやと)隠れの神話: 天照大神が天岩屋戸にお隠れになった際、他の神々が「常世長鳴鳥(とこよながなきどり)」という鳥を鳴かせ、その鳥が止まった木が鳥居の原型になったという説が有名です。この「鳥が居た木」が語源とされています。
- 巨木信仰: かつて日本には巨木信仰があり、木そのものが神様の宿る場所と考えられていました。それが発展して現在の鳥居の形になったという説もあります。
- 「於上不葺御門(うえふかずのみかど)」: 屋根のない門を指す言葉で、奈良時代には既に神社建築の門の一種として存在していたとされます。8世紀頃には現在の形が確立したと言われています。
- 海外起源説:
- インドのトーラナ、朝鮮半島の紅箭門、中国の牌楼などが原型という説もあります。ユーラシア大陸には鳥居とよく似た形の建造物が存在することも、この説を裏付ける要素となっています。
江戸時代以降、神社建築は色彩を帯びるようになり、特に朱色の鳥居が多く見られるようになりました。朱色は魔除けの色と考えられており、また、原料である水銀(丹)には木材の防腐・防虫効果もあったとされています。
鳥居の構造
鳥居の基本的な構造は、主に以下の要素で構成されています。
- 柱(はしら): 2本の垂直に立つ柱。
- 笠木(かさぎ): 2本の柱の最上部に水平に乗せられた部材。
- 貫(ぬき): 2本の柱を貫通するように水平に通された部材。
これら以外にも、種類によっては以下の部材が見られます。
- 島木(しまぎ): 笠木の下に笠木と並行して渡される部材。
- 額束(がくづか): 笠木と貫の間に立てられる短い柱で、神社の扁額(へんがく)が掲げられることが多いです。
- 台輪(だいわ): 柱と笠木・島木の間に円形に設けられる部材。
- 亀腹(かめばら)/饅頭(まんじゅう): 柱の下部が膨らんだ形状になっている部分。
- 根巻(ねまき)/藁座(わらざ)/根巻石(ねまきいし): 掘立の柱の根元に施される保護材や台座。
- 木鼻(きばな): 貫が柱から外側へ突き出ている部分。
- 楔(くさび): 柱と貫の交差部分に打ち込まれる部材。
また、鳥居は地震などの災害に強い構造を持つものが多いです。特に、昔ながらの技法で作られた鳥居は、柱が沓石(くついし)という土台の石に差し込まれているだけで固定されていないため、地震の揺れを逃がす免震構造の役割を果たしていることがあります。
鳥居の種類
鳥居は非常に多様で、細かく分類すると60種類以上あると言われています。しかし、大きくは以下の2つの系統に分けられます。
- 神明鳥居(しんめいとりい)系:
- 笠木に反りがなく、直線的でシンプルな構造が特徴です。
- 笠木の下に島木がないものが多いです。
- 柱が地面に対して垂直に立つ傾向があります。
- 伊勢神宮に代表される「伊勢鳥居」や「靖国鳥居」「鹿島鳥居」「黒木鳥居」などがこの系統に含まれます。
- 明神鳥居(みょうじんとりい)系:
- 笠木や島木の両端が上に向かって反っているのが特徴で、装飾的な構造をしています。
- 笠木の下に島木があるものが多いです。
- 柱がやや内側に傾斜(転び)していることが多いです。
- 全国的に最も多く見られる種類です。
- 「春日鳥居」「八幡鳥居」「稲荷鳥居」「両部鳥居」「三輪鳥居」「山王鳥居」など、多くの種類がこの系統に属します。
主な鳥居の数え方: 鳥居は「1基(いっき)、2基」と数えます。
鳥居をくぐる際の作法: 鳥居をくぐる際は、神域に入る敬意を表して一礼するのが一般的です。大きな神社では複数の鳥居がある場合があり、外側から「一の鳥居」「二の鳥居」と呼ばれ、内側へ進むにつれて神聖さが増していくと考えられています。