世界で初めて水道が引かれたのはどの都市か?

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世界で初めて水道が引かれたのはどの都市か?

  • アテネ
  • ローマ
  • カルタゴ
  • エジプト

【答え】ローマ

「世界で初めて本格的な水道が引かれた都市」として一般的に挙げられるのは、紀元前312年にアッピア水道が建設された古代ローマです。

しかし、「水道」という概念をどこまで含めるかによって、さらに古い文明にも遡ることができます。

最も古い「水道システム」の痕跡

  • インダス文明のモヘンジョ・ダロ(紀元前2500年~紀元前1800年頃): 現在のパキスタンに位置するモヘンジョ・ダロの遺跡からは、非常に高度な都市計画と上下水道システムが発見されています。各家に水洗トイレや風呂があり、その排水はレンガ造りの下水路に接続されていました。また、大規模な公共浴場も整備されており、約4000年前の都市としては驚くべきレベルの衛生管理が行われていたことがうかがえます。これは、世界最古の高度な水道システムの一つとされています。
  • メソポタミア文明(紀元前4000年頃~): チグリス・ユーフラテス川流域の都市ウル、バビロン、ニネヴェなどでは、灌漑(かんがい)システムや排水設備(土製パイプなど)が発達していました。これは主に農業用水や都市の排水が目的でしたが、一部は飲料水供給にも関連していたと考えられます。
  • 古代マヤ文明(紀元前2000年頃~): 約2000年前のマヤ文明の都市では、現代でも通用するような水の濾過システム(沈殿タンクなど)が構築されていた可能性が指摘されています。

「本格的な水道」としてのローマ水道

これらの初期のシステムに対し、古代ローマの水道は、大規模な都市への安定した給水を目的として、工学的にも非常に洗練されたものでした。

  • ローマ水道: 紀元前312年に建設されたアッピア水道を皮切りに、ローマでは次々と大規模な水道が建設されました。これらの水道は、水源から都市まで、高低差を利用して水を自然流下させるためのアーチ型の壮大な水道橋(アクアエドゥクトゥス)や地下の導水渠を特徴としていました。 ローマ市内には複数の水道が水を供給し、公衆浴場、公共噴水、さらには一部の富裕層の邸宅にまで水が引かれました。その水量は膨大で、当時の人口に対して現代の都市よりもはるかに多くの水が供給されていたとされています。 現存するポン・デュ・ガール(フランス)やセゴビアの水道橋(スペイン)などは、当時のローマの卓越した土木技術の証拠として、今もなおその姿をとどめています。

したがって、

  • 最も古い「水道システム」の痕跡は、**モヘンジョ・ダロ(インダス文明)**などの古代文明に見られます。
  • しかし、世界で初めて「大規模かつ計画的」に都市全体に水を供給する「本格的な水道」を整備し、その技術と規模で後世に大きな影響を与えたのは、間違いなく古代ローマ**です。

このため、一般的に「世界で初めて水道が引かれた都市」として語られるのは、ローマとなることが多いです。

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