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バイオリンはどの国に起源を持つ楽器ですか?
- イタリア
- フランス
- スペイン
- ドイツ
バイオリンの起源は、はっきりと特定するのが難しいほど古く、様々な擦弦楽器が原型となって発展してきたと考えられています。
バイオリンのルーツとされる楽器たち
バイオリンは「弓を弦で擦って音を出す楽器」である擦弦楽器の仲間です。その先祖とされる楽器は多岐にわたります。
- 中東のラバーブ(Rebab/Rabāb): 中東のイスラム圏で使われていた擦弦楽器で、バイオリンの最も古い祖先の一つと考えられています。この楽器が中世ヨーロッパに伝わり、後の擦弦楽器に影響を与えました。
- ヨーロッパのレベック(Rebec): ラバーブがヨーロッパに伝わり、11世紀頃にレベックという楽器が誕生しました。このレベックは、後に立てて弾くタイプ(ヴィオラ・ダ・ガンバ属)と、抱えて弾くタイプ(バイオリン属)に分かれて進化していきます。
- フィドル(Fiddle): 中世末期のヨーロッパで使われていた様々な擦弦楽器の総称で、現代のバイオリンに直接つながる楽器と考えられています。地域によって形や弦の数も様々でした。
- ヴィオラ・ダ・ブラッチョ(Viola da braccio): 16世紀初頭のイタリア、特にロンバルディア地方に起源を持つ楽器で、「腕のヴィオラ」を意味します。これは今日のバイオリンに非常に似た形状と演奏方法を持っており、バイオリンの直接の先祖と考えられています。
「バイオリン」の誕生と発展
バイオリンが現在の形に「突如」として現れたのは、16世紀のイタリアとされています。改良を重ねて徐々に完成したというよりは、比較的早い段階で現在の完成された形に近い姿で登場したという説が有力です。
- 16世紀初頭の登場: 現存する最古のバイオリンは、アンドレア・アマティが1565年頃に製作したものとされていますが、それ以前の絵画や文献にもバイオリンに似た楽器が描かれています。
- 初期の製作者:
- アンドレア・アマティ(Andrea Amati, 1505頃-1577): イタリアのクレモナで最初のバイオリンを製作したとされ、「バイオリン製作の父」とも呼ばれます。彼の作品が現存する最古のバイオリンです。
- ガスパロ・ディ・ベルトロッティ(Gasparo da Salò, 1540-1609): ブレシアの製作家で、アマティと並んで初期の重要な製作者です。
- 黄金時代とクレモナ: 17世紀から18世紀にかけて、イタリア北部のクレモナはバイオリン製作の中心地として栄えました。特に以下の3つの名家が、バイオリンの音色と形状をさらに洗練させ、現在のバイオリンの基礎を築きました。
- アマティ一族: ニコロ・アマティなどが有名。
- ストラディバリ一族: アントニオ・ストラディバリ(Antonio Stradivari, 1644-1737)は、史上最も偉大なバイオリン製作家として知られ、彼の製作した楽器は「ストラディバリウス」として現代でも最高峰の評価を受けています。
- グァルネリ一族: バルトロメオ・ジュゼッペ・グァルネリ・デル・ジェス(Bartolomeo Giuseppe Guarneri del Gesù, 1698-1744)などが有名。
彼らクレモナの職人たちによって、バイオリンはその卓越した音質と技術が確立され、バロック音楽の発展とともに、オーケストラやソロ楽器として不可欠な存在となっていきました。