ポイントタウンのクイズと答えを正解してポイントをゲットしてポイ活を楽しみませんか?JALもANAも毎年1回無料航空券と交換継続中!
世界最古の湖とされるのは何ですか?
- タルシ湖
- カスピ海
- アフリカ湖
- バイカル湖
ロシアのシベリア南部にあるバイカル湖は、「シベリアの真珠」と称され、その並外れた特徴から1996年にユネスコ世界自然遺産に登録されました。その主な特徴は以下の通りです。
1. 世界一の「○○」がたくさん
バイカル湖は、以下の点で世界一を誇ります。
- 世界一深い湖: 最大水深は資料によってばらつきがありますが、約1620m〜1741mとされ、世界で最も深い湖です。この深さは、ユーラシアプレートとアムールプレートの境界にある地溝の陥没部分に位置しているためです。
- 世界一古い湖: 約2500万年〜3000万年前に形成されたとされ、世界最古の湖です。この長い歴史が、独自の生態系の進化を可能にしました。
- 世界一の透明度: 季節や場所によって異なりますが、最も透明度が高い場所では水深40メートル以上も透けて見えるとされています。流入する川の水に化学成分やミネラル分が少ないことや、湖底に生息するカイメン(海綿動物)が水を浄化する作用があるためと考えられています。
- 世界最大の淡水貯水量: 世界の凍結していない淡水資源の約20%をバイカル湖だけで貯蔵していると言われています。その貯水量は、北米五大湖すべてを合わせた量に匹敵するとも言われます。
2. 独自の生態系と生物多様性
バイカル湖は「ロシアのガラパゴス」とも称されるほど、独特で豊かな生物多様性を誇ります。
- 固有種の宝庫: 約3,500種以上の動植物が生息すると言われ、そのうちの約7割〜8割がこの湖にしか生息しない固有種です。これは、湖が非常に古く、長期間にわたって外界から隔離された環境であったため、生物が独自の進化を遂げた結果です。
- バイカルアザラシ: 世界で唯一、淡水に生息するアザラシです。北極海から川を伝って辿り着き、独自に適応・進化を遂げたと考えられています。
- 多様な水生生物: チョウザメ、オームリ(サケ科の一種)、そして驚くほど多様なヨコエビ類(甲殻類)などが生息しています。湖の深い部分まで高い濃度の溶存酸素が供給されていることや、湖底の複雑な構造が、多様な生物の生息を可能にしています。また、湖底には熱水噴出孔があることも、ユニークな生態系の形成に影響を与えているとされています。
3. 美しい景観と季節ごとの魅力
- 夏の青い湖面: 夏場は避暑地として人気で、透き通るような青い湖面は非常に美しいです。クルーズや釣り、湖畔でのハイキングが楽しめます。
- 冬の氷の世界: 冬になると湖面が厚く(1m以上)凍結し、一面がエメラルドグリーンのような美しい氷の世界へと変貌します。透明な氷を通して湖底が見える場所もあり、非常に神秘的です。氷上を車でドライブしたり、ホバークラフトに乗ったりするアクティビティも人気です。
4. 地質学的な重要性
バイカル湖は、プレートテクトニクスによって形成された地溝湖であり、現在も地殻変動が続いています。湖底には最大8kmを超える堆積層があり、数千万年にわたるこの地域の環境変動の歴史を記録しており、地球科学の研究においても非常に重要なフィールドとなっています。
バイカル湖は、その自然の壮大さ、類まれな生物多様性、そして地質学的な重要性から、地球上でも特に貴重な自然遺産の一つとされています。