地球上の「砂漠」には何が特徴的ですか?

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地球上の「砂漠」には何が特徴的ですか?

  • 湿気
  • 少ない降水量
  • 寒さ
  • 温暖

【答え】少ない降水量

砂漠は、地球上の陸地のおよそ4分の1を占める広大な乾燥地域です。その特徴と、現代において深刻な問題となっている「砂漠化」の拡大を防ぐ方法について解説します。

砂漠の特徴

砂漠は、単に砂が広がる場所というだけでなく、その厳しい自然環境からいくつかの共通する特徴を持っています。

  1. 極端な乾燥:
    • 降水量が非常に少ない: 年間降水量が250mm以下(あるいは蒸発量よりも降水量が少ない)の地域が砂漠と定義されます。中には何十年も雨が降らない場所もあります(例:アタカマ砂漠)。
    • 蒸発量が著しく多い: 日中の強い日差しと乾燥した空気により、地表面からの水の蒸発が非常に活発です。
  2. 激しい気温変化:
    • 日較差(日中の気温差)が大きい: 砂漠は水蒸気が少ないため、日中に太陽の熱を吸収しやすく、気温が急上昇します。しかし、夜間は熱が宇宙空間に逃げやすいため、急激に冷え込み、氷点下になることも珍しくありません。
    • 年間気温差も大きい: 温暖な砂漠では夏は猛烈な暑さになりますが、冬は寒くなることもあります。
  3. 乏しい植生と土壌:
    • 植物がほとんど生育しない: 水分が不足しているため、植物の生育が非常に困難です。わずかに育つ植物も、サボテンのように水を蓄える特殊な構造を持っていたり、短期間で成長・開花・結実を終えるものが多いです。
    • 腐植が少ない: 植物が少ないため、土壌中の有機物(腐植)が乏しく、栄養分も少ないです。
    • 塩分集積: 乾燥により地下水が地表に吸い上げられ、水分が蒸発すると塩分が地表に残る「塩類集積」という現象が起こりやすく、これがさらに植物の生育を阻害します。
    • 多様な地表: 「砂砂漠(エルグ)」と呼ばれる広大な砂丘が広がる場所もありますが、実際には砂漠の20~30%程度に過ぎません。大部分は岩石がむき出しになった「岩石砂漠(ハマダ)」や、礫(れき)が広がる「礫砂漠(セリール)」、粘土質の「土砂漠」など、多様な地形が見られます。
  4. 強い風と砂嵐:
    • 植生が乏しいため、地表が風による侵食を受けやすく、砂塵が舞い上がって「砂嵐(サンドストーム)」が発生しやすいです。砂嵐は遠く離れた地域にまで影響を及ぼすことがあります。

砂漠の拡大(砂漠化)を防ぐ方法

砂漠化は、乾燥地域の土地が劣化し、砂漠のような状態になる現象で、主に人間の活動(過放牧、過度な農地開発、森林伐採など)が原因とされています。その拡大を防ぐためには、多角的なアプローチが必要です。

  1. 植林・緑化活動:
    • 防砂林の造成: 砂丘の風上側に木を植えることで、砂の移動を抑制し、砂嵐の発生を防ぎます。
    • 耐乾性植物の導入: 乾燥に強い樹木や草本を選んで植栽し、徐々に植生を回復させます。
    • 土壌の保水力向上: 植林によって土壌の保水力が向上し、地下水も涵養されます。
    • 土壌の安定化: 根が土壌を固定し、風や水による浸食を防ぎます。
  2. 適切な土地利用と農業技術の改善:
    • 持続可能な農牧業:
      • 輪作や間作: 同じ作物を連続して栽培せず、土壌の疲弊を防ぎます。
      • 耐乾性作物の導入: 乾燥に強い品種を栽培します。
      • 適切な放牧管理: 家畜の数を制限し、放牧地を適切に管理することで、過放牧による植生の破壊を防ぎます。
    • 水資源の効率的な利用:
      • 点滴灌漑(かんがい): 作物の根元に直接水を供給することで、水の蒸発を抑え、効率的に水を利用します。
      • 雨水貯留: 雨水を貯めて利用するシステムを導入します。
      • 地下水・オアシスの保護: 貴重な水源を守り、持続的に利用します。
    • 土壌管理:
      • 塩類集積対策: 排水施設の整備、塩分を洗い流すリーチング(洗脱)、耐塩性作物の導入など。
      • 有機物投入: 堆肥などを投入し、土壌の肥沃度と保水力を高めます。
  3. 住民参加と能力強化:
    • 地域住民の啓発と教育: 砂漠化の原因や対策についての知識を広め、住民自身が持続可能な土地利用の重要性を理解し、実践できるように支援します。
    • 代替生計手段の提供: 過度な農牧業への依存を減らすため、農業以外の収入源(手工業、観光など)を開発します。
    • 現地に合った技術の普及: 現地の気候や文化に適した伝統的知識や技術を尊重しつつ、新しい技術を導入します。
  4. 国際協力と政策:
    • 砂漠化対処条約: 国際連合砂漠化対処条約(UNCCD)に基づき、国際的な協力体制を構築し、砂漠化対策を進めます。
    • 資金援助と技術協力: 先進国が資金や技術を提供し、砂漠化に苦しむ国々の対策を支援します。
    • 研究開発: 乾燥地農業や砂漠化対策に関する研究を進め、より効果的な技術や方法を開発します。

これらの対策は、それぞれが独立しているのではなく、相互に関連し合っています。総合的かつ長期的な視点での取り組みが、砂漠化の拡大を防ぐ上で不可欠です。

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