世界で最初に発明されたコンパスはどの国で開発されましたか?

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世界で最初に発明されたコンパスはどの国で開発されましたか?

  • 中国
  • インド
  • ペルー
  • 日本

【答え】中国

コンパスの開発エピソード

コンパスの歴史は非常に古く、その起源は古代中国にまで遡ります。

  1. 磁石の発見と初期の利用(古代中国):
    • 磁石自体は、紀元前には中国で発見されていました。初期の磁石は、天然の磁鉄鉱(磁石の石)でした。
    • 当初、磁石は主に占術風水のために使われていました。特に、方位を示す道具として「指南魚(しなんぎょ)」や「指南車(しなんしゃ)」といったものが考案されました。これらは、現代のコンパスのように自由に回転する針ではなく、磁石を加工した魚やスプーン状のものが水に浮かべられたり、車に取り付けられたりして、南を指す仕組みでした。
    • 9世紀頃には、中国で鉄を磁化させる技術が開発され、より実用的な磁針が作られるようになります。
  2. 航海への応用(10世紀〜11世紀頃):
    • 中国では、この磁石の特性が航海に応用され始めます。霧や曇りの日で太陽や星が見えない時でも方位を知ることができるため、長距離航海の安全性が飛躍的に向上しました。
    • 文献上、船上で磁石を方位に利用した最も古い記録は、北宋時代の学者・沈括(しんかつ)が1088年に著した『夢渓筆談』に記述されています。彼は、磁針を糸で吊るしたり、水に浮かべたりする方法を記しています。
  3. イスラム世界・ヨーロッパへの伝播(12世紀頃〜):
    • 中国で発明されたコンパスの技術は、シルクロードや海上貿易を通じて、イスラム世界に伝わり、さらに地中海貿易を通じてヨーロッパへと伝播しました。
    • ヨーロッパでは、12世紀末から13世紀初頭にかけて、コンパスに関する記述が見られるようになります。当初は水に浮かべるタイプが主流でしたが、やがて枢軸(ピボット)の上に磁針を置く、より安定した現代に近い形式のコンパスが開発されました。
    • 羅針盤として大型化され、大航海時代の到来を支える重要な航海計器となります。コロンブスやマゼランといった探検家たちの航海を可能にし、世界の地理認識を大きく変える原動力となりました。
  4. 改良と発展(近代以降):
    • 18世紀には、磁気偏差(真北と磁北のズレ)の概念が確立され、より正確な測量や航海が可能になりました。
    • 20世紀に入ると、航空機や潜水艦などの発達に伴い、地磁気の影響を受けにくいジャイロコンパスなども開発され、用途が拡大しました。

コンパスは、人類が自然の法則を発見し、それを実用的な道具へと昇華させた、まさにイノベーションの象徴とも言える発明です。

コンパスの使い道

コンパスの主な使い道は、方角を知ること現在位置を確認することです。これにより、様々な場面で活用されています。

  1. 航海・航空・宇宙飛行:
    • 船: 羅針盤として最も基本的な航海計器です。磁気コンパス、ジャイロコンパス、GPSと連携した電子コンパスなどが使用されます。
    • 飛行機: 航法システムの一部として、方位を正確に知るために不可欠です。
    • 宇宙船: 宇宙空間での姿勢制御や軌道修正にも、方位や基準方向を知る技術が応用されます(磁気センサーや星の観測と組み合わせ)。
  2. 地図を用いたナビゲーション:
    • 登山・ハイキング: 山中で道に迷わないために、地図とコンパスを併用して現在地を確認し、進むべき方向を定めます。地形図とコンパスを使いこなす技術は、遭難防止に不可欠です。
    • オリエンテーリング: 地図とコンパスを使ってチェックポイントを巡る競技です。
    • 探検・調査: 未開の地や僻地でのフィールドワークにおいて、正確な位置と方位の把握に用いられます。
  3. 建築・測量・都市計画:
    • 建設現場: 基礎工事や建物の配置を決める際に、正確な方位を測るために使用されます。
    • 測量: 土地の境界線や地形を測量する際に、基準方位を設定するために用いられます。
    • 都市計画・風水: 伝統的な建築や都市計画、あるいは現代の風水においても、建物の向きや配置を決定する際に方角が重視されます。
  4. アウトドア・サバイバル:
    • 緊急時にGPSが使えない状況(電池切れ、電波不通など)でも、コンパスがあれば基本的な方位を知ることができ、脱出や救助を待つ上で重要な情報となります。
    • キャンプやピクニックで、最適な場所(日の当たり具合、風向きなど)を判断するのにも役立ちます。
  5. 科学教育・趣味:
    • 学校教育で方位や磁気の原理を教える際に用いられます。
    • 天体観測やバードウォッチングなどで、特定の方向を向く際に利用されることもあります。
    • 宝探しゲームなど、エンターテイメントとしても使われます。

現代ではGPSやスマートフォンの地図アプリが普及しましたが、それらが機能しない状況や、より確実なアナログツールとして、コンパスは今もなお多くの場面でその重要性を失っていません。

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