植物で「セイロン」という名称はどどの国を指すか?

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植物で「セイロン」という名称はどどの国を指すか?

  • スリランカ
  • インド
  • タイ
  • 日本

【答え】スリランカ

スリランカは「インド洋の真珠」とも称される美しい島国ですが、その歴史は非常に長く、多くの興亡と変遷を経てきました。ここでは、古代から現代までのスリランカの歴史を主要な時代区分に分けてご紹介します。

1. 古代~中世(シンハラ王朝時代):紀元前6世紀頃~16世紀初頭

  • ヴィジャヤ王子の来島とシンハラ王朝の成立(紀元前6世紀頃): 伝説によれば、シンハラ族の祖とされるヴィジャヤ王子がインドから来島し、シンハラ王朝を築いたとされています。これがスリランカの歴史の始まりとされ、アヌラーダプラに最初の都が置かれました。このシンハラ王朝は、最後の王朝であるキャンディ王国がイギリスに滅ぼされる1815年まで、約2300年続きました。
  • 仏教の伝来と発展(紀元前3世紀頃): インドのアショーカ王の王子マヒンダによって仏教が伝えられ、スリランカは仏教国家としての道を歩み始めます。アヌラーダプラには多くの寺院や僧院が建設され、文明が花開き、芸術、建築、彫刻などが発展しました。
  • アヌラーダプラ王国とポロンナルワ王国: 長きにわたり繁栄したアヌラーダプラ王国(紀元前4世紀~後10世紀)に続き、11世紀から13世紀にかけてポロンナルワ王国が栄えました。
  • タミル人の侵攻とジャフナ王国の成立: 13世紀以降、南インドからのタミル人の侵攻が激しくなり、北部ではタミル人がジャフナ王国(13世紀~17世紀)を築き、島はシンハラ人王国とタミル人王国に二分される状態が続きました。

2. ヨーロッパ植民地時代:16世紀~1948年

スリランカは、その地理的要衝性から、ヨーロッパ列強の支配を受けることになります。この時代、スリランカは「セイロン」と呼ばれていました。

  • ポルトガル領セイロン(1505年~1658年): 1505年、ポルトガル人がコロンボに商館を建設したことから植民地化が始まります。彼らは主にシナモンなどの香辛料貿易を独占しようとしました。ポルトガルはコッテ王国などを支配しましたが、内陸のキャンディ王国は最後まで支配下に収めることができませんでした。
  • オランダ領セイロン(1658年~1796年): ポルトガルの支配に不満を抱いていたキャンディ王国は、オランダ東インド会社を招き入れ、ポルトガルを追い出します。1658年、オランダはポルトガルを破り、キャンディ王国を除く全島を支配しました。オランダはシナモン貿易を引き継ぎ、コーヒー栽培なども導入しました。
  • イギリス領セイロン(1796年~1948年): フランス革命戦争の影響でオランダ本国がフランスに占領されると、イギリスがオランダの植民地を攻撃し、1796年にセイロン島を占領しました。1815年には最後のシンハラ王朝であるキャンディ王国を破り、ついにセイロン島全域を支配下に置きました。
    • イギリスは近代的な議会制度や医療、英語教育を導入し、特に紅茶、ゴム、ココヤシなどのプランテーション農業を大規模に発展させました。このため、労働力として南インドから多数のタミル人が連れてこられ、現在の「インド・タミル」として知られるコミュニティが形成されました。
    • 第一次世界大戦後から独立への意識が高まり、1931年にはアジア初の普通選挙法が施行されるなど、自治の動きが進みました。

3. 独立と現代:1948年~現在

  • 独立(1948年): 第二次世界大戦後、1948年2月4日にイギリス連邦内の自治領「セイロン」として独立を果たしました。
  • 共和制への移行と国名変更(1972年、1978年): 1972年には共和制に移行し、国名を「スリランカ共和国」に改称しました。さらに1978年には「スリランカ民主社会主義共和国」に改称し、大統領を国家元首とする体制が確立されました。
  • スリランカ内戦(1983年~2009年): 独立後、多数派であるシンハラ人と少数派のタミル人の間で民族対立が深刻化しました。特にタミル人の分離独立を目指す武装組織「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」と政府軍との間で、1983年から2009年まで26年にも及ぶ内戦が繰り広げられました。この内戦は甚大な人的被害と経済的損失をもたらしましたが、2009年に政府軍がLTTEを制圧し、内戦は終結しました。
  • 内戦終結後と現代: 内戦終結後、スリランカは復興と経済発展に力を入れてきました。しかし、2019年の連続爆破テロ事件や、2022年の経済危機など、依然として多くの課題に直面しています。

スリランカの歴史は、豊かな文化遺産と、多民族社会が抱える複雑な問題、そして外勢力との関わりが深く影響し合ってきたことがわかります。

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