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世界遺産として有名な「タージ・マハル」があるのはどの国ですか?
- パキスタン
- インド
- バングラデシュ
- ネパール
世界遺産として名高い「タージ・マハル」について、詳しくご紹介します。
1. タージ・マハルとは
タージ・マハルは、インド北部アーグラにある、白大理石でできた壮麗な霊廟(お墓)です。一見すると宮殿のようにも見えますが、これはムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、最愛の妻ムムターズ・マハルのために建てたものです。そのあまりの美しさから、「愛の廟」とも称され、世界で最も美しい建築物の一つとして広く知られています。
2. 建設の背景と理由
17世紀のムガル帝国は最盛期を迎え、文化や芸術も豊かに発展していました。その中で、皇帝シャー・ジャハーンは、寵愛する妻ムムターズ・マハルとの間に14人もの子供をもうけ、戦場にまで連れて行くほどの深い愛情を注いでいました。しかし、1631年、ムムターズ・マハルは14人目の子供を出産中に36歳の若さで亡くなってしまいます。
シャー・ジャハーンは深く悲しみ、その喪失感から、彼女への永遠の愛と追悼の意を込めて、後世に残る壮大な墓廟を建てることを決意しました。これがタージ・マハルの建設へと繋がります。
3. 建設期間と規模
タージ・マハルの建設は1632年に始まり、約22年の歳月をかけて1653年に完成したとされています(諸説あり、霊廟本体は1636年、周辺施設を含む全体は1653年とも)。
建設には、世界各地から集められた約2万人もの熟練した職人や建築家が携わり、資材運搬には1,000頭以上の象が使われたと言われています。特に、主要な建材である白大理石は、約300km離れたラージャスターン地方から運ばれました。建設にかかった費用は莫大で、当時の国家財政を傾けるほどだったと伝えられています。
4. 建築様式と特徴
タージ・マハルは、インド・イスラーム建築の最高傑作とされており、ペルシャ、インド、イスラムの建築様式が融合した独特のデザインが特徴です。
- 対称性とバランス: タージ・マハルは、左右対称のデザインが徹底されており、完璧なバランス感覚を持っています。中央のドーム型霊廟を中心に、左右に同じデザインのモスクと集会所が配置され、庭園も左右対称に作られています。
- 白い大理石: 純白のラージャスターン産大理石がふんだんに使用されており、光の当たり方によって様々な表情を見せます。日の光が当たると金色に輝き、月の光を浴びると真珠のように見えると言われます。
- 精巧な装飾: 壁面には、アラベスク模様、華麗な浮き彫り、透かし彫り、そして貴石をはめ込んだ象嵌細工(ピエトラ・デュラ)が施されています。コーランの一節が黒大理石で刻まれている部分もあり、細部に至るまで芸術的なこだわりが感じられます。
- タマネギ型ドームとミナレット: ムガル建築の特徴であるタマネギ型の大きなドーム(高さ約58m)が中央にあり、その四隅には高さ約42mのミナレット(尖塔)が建てられています。このミナレットは、万が一の崩壊時に霊廟本体を傷つけないよう、わずかに外側に傾いて設計されていると言われています。
- チャー・バーグ(四分庭園): 霊廟の前には、イスラムの楽園を象徴する「チャー・バーグ」と呼ばれる四分庭園が広がっています。4本の水路が交わる中央には池があり、この庭園全体が、死後の世界の概念を表現しているとされます。
5. 世界遺産登録と現在
タージ・マハルは、その比類なき美しさと歴史的価値から、1983年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。また、2007年には新・世界七不思議にも選出されています。
現在も、世界中から多くの観光客が訪れるインドを代表する観光名所であり、ムガル帝国の繁栄と、シャー・ジャハーンの愛の物語を今に伝えています。