世界で一番古い大学はどこですか?

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世界で一番古い大学はどこですか?

  • ハーバード大学
  • ケンブリッジ大学
  • ボローニャ大学
  • オックスフォード大学

【答え】ボローニャ大学

1. 女性教授のパイオニア、ベッティシア・ゴッツァディーニ

ボローニャ大学は、ヨーロッパで最も早く女性に門戸を開いた大学の一つです。その象徴的な存在が、ベッティシア・ゴッツァディーニ(Bettisia Gozzadini, 1209年 – 1261年)です。彼女は13世紀に法学を学び、なんと女性として初めて大学で教鞭をとった人物の一人とされています。

当時の女性が大学で学ぶこと自体が非常に珍しい時代に、彼女は学識を認められ、公開講義を行ったという記録が残っています。これは、ボローニャ大学が古くから革新的な精神を持っていたことを示す、非常に印象的なエピソードです。

2. 世界最古の大学としての「学生主導」のルーツ

ボローニャ大学が「世界最古」とされる理由の一つに、その特異な起源があります。他の多くの大学が教会や王室によって設立されたのに対し、ボローニャ大学は学生自身が中心となって設立されたという側面が強いのです。

中世、ヨーロッパ各地からボローニャに集まった学生たちは、自分たちの学習環境や生活を守るために「ウニヴェルシタス(universitas)」と呼ばれる共同体(ギルド)を組織しました。彼らが教員を雇い、授業料を支払い、学則を定めるなど、学生が大学運営に大きな力を持っていたのです。

この「学生主導」の精神は、現代の大学運営とは大きく異なりますが、自主的な学びと研究の自由を重んじる大学の原点を示すものとして、非常に興味深いエピソードです。

3. 法学研究の世界的中心地

ボローニャ大学は特に法学の分野で初期から卓越した地位を確立しました。中世にローマ法の研究が盛んになり、イリネリウス(Irnerius)などの著名な法学者が教え、ヨーロッパ各地から学生が集まってきました。彼らは、散逸していたローマ法大全を再発見し、その研究と注釈を通じて、中世ヨーロッパの法体系の基礎を築きました。

ボローニャで学んだ多くの法学者は、後に各国の法制度の整備に貢献し、近代ヨーロッパの法の発展に大きな影響を与えました。この法学の伝統は現在も受け継がれており、ボローニャ大学が「法の母」と呼ばれる所以ともなっています。

4. 詩人ダンテ・アリギエーリも学んだ場所?

イタリアの偉大な詩人であり、『神曲』の著者であるダンテ・アリギエーリも、ボローニャ大学で学んだという説があります。確かな記録はないものの、彼がボローニャに滞在し、当時の知識の最先端であったこの地で学んだ可能性は十分に考えられます。

もしそうであれば、ボローニャ大学は、イタリア・ルネサンスの幕開けを告げる偉大な文学者の知的な土壌を育んだ場所の一つと言えるでしょう。

これらのエピソードは、ボローニャ大学が単に古いだけでなく、その歴史の中でいかに革新的で、知的な探求の中心地であったかを示しています。

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