「人間の風味」と称された小説は誰によって書かれた?

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「人間の風味」と称された小説は誰によって書かれた?

  • 夏目漱石
  • 森鴎外
  • 太宰治
  • 芥川龍之介

【答え】夏目漱石

夏目漱石は、その文学作品だけでなく、ユニークな人柄やエピソードでも知られています。いくつか面白いエピソードをご紹介します。

1. 超がつくほどの甘党、ジャムは舐める派!

漱石は、とんでもない甘党だったことで有名です。特にジャムが大好物で、パンに塗るのではなく、そのままスプーンで舐めていたという逸話があります。

『吾輩は猫である』の中に、主人公である珍野苦沙弥(ちんのくしゃみ)が、妻から「あなたがジャムを舐めるから家計が苦しい」と咎められ、「今月は8缶開けた」と言われる場面があります。これは漱石自身の食生活が元になっていると言われており、ひと月に8缶ものジャムを開けるほどの甘党ぶりだったとされています。さらに、ジャムの上に砂糖を乗せて食べていたというから驚きです。

2. 「I love you」を「月が綺麗ですね」

これは夏目漱石の最も有名なエピソードの一つで、彼が英文学の教師をしていた頃の話とされています。

生徒が「I love you」を「我君を愛す」と直訳したところ、漱石は「日本人はそんなことは言わない。月が綺麗ですね、とでも訳しておけ」と言ったと伝えられています。これは、直接的な愛情表現を避ける日本人の美意識や文化を象徴する逸話として広く知られています。

ただし、このエピソードが実際にあったことかどうかの信憑性は定かではない、という説もあります。しかし、漱石の繊細で豊かな感受性を示すものとして、今もなお語り継がれています。

3. 「漱石」というペンネームの由来

彼のペンネーム「漱石」は、中国の故事「漱石枕流(そうせきちんりゅう)」に由来しています。これは「石に漱(くちすす)ぎ流れに枕す」という意味で、自分の誤りを認めず、こじつけや負け惜しみを言う頑固者のことを指します。

自らを「頑固者」と茶化すようなペンネームを選ぶあたりに、漱石のユニークな性格が表れています。本名は夏目金之助(なつめ きんのすけ)です。

4. 飼い猫「先生」と「猫の死亡通知」

『吾輩は猫である』のモデルとなった猫は、夏目家に「先生」と呼ばれて可愛がられていました。この猫はかなりいたずら好きで、漱石の背中に乗ったり、子どもたちにちょっかいを出したりしていたそうです。

この猫が亡くなった際、漱石は友人たちに、わざわざ「猫の死亡通知」のハガキを送ったと言われています。単なるペットではなく、家族の一員として深く愛されていたことが伺えるエピソードです。

5. 博士号を辞退!

夏目漱石は44歳の時に、文部省から「文学博士」の学位記が送られてきた際、これを辞退し送り返したと言われています。当時、彼は胃腸の病気で入院中でした。

これは、権威や名声に縛られることを好まず、自らの文学を探求することに重きを置いていた漱石らしい逸話として知られています。

6. 牛肉大好き、しかし量が…

漱石は牛肉が非常に好きだったそうです。学生時代、大学卒業のお祝いに伯母から「何が欲しいか」と聞かれた際、「牛肉を腹一杯食べてみたい」と答えたというエピソードがあります。

当時の金額で1円分(現在の価値で約2万円相当)の牛肉を買ってもらったものの、量が多すぎて半分も食べられなかったとされ、牛肉好きの漱石はさぞ悔しかったことでしょう。彼の作品にも、牛肉を巡る描写がたびたび登場します。

これらのエピソードから、夏目漱石がただの偉大な文豪としてだけでなく、人間味あふれる、時にユーモラスな一面を持っていた人物であったことが分かります。

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