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日本の「新幹線」が初めて走った年はいつですか?
- 1964年
- 1954年
- 1974年
- 1984年
1964年の東海道新幹線開通は、日本の高度経済成長を象徴する一大プロジェクトでした。そこには様々なエピソードが詰まっています。
東京オリンピックとの密接な関係、しかし…
東海道新幹線は、1964年10月1日に開業しました。これは、同年10月10日に開幕する東京オリンピックに間に合わせるためという、非常にタイトなスケジュールでした。国際公約でもあったため、国を挙げての総力戦で建設が進められました。
しかし、新幹線が「オリンピックのために作られた」というのは、正確には少し異なります。新幹線のルーツは、戦前の**「弾丸列車計画」**に遡ります。これは、東京から下関を経て、将来的に大陸まで繋ぐという壮大な構想でした。戦争の激化で中止となりましたが、その際に買収された用地や、建設途中で中断されたトンネルなどが、戦後の東海道新幹線建設に活用されました。戦後の経済発展に伴い、東海道本線の輸送力不足が深刻化したため、新たな高速鉄道の必要性が高まり、新幹線計画が再始動したのです。
オリンピック開催は、この計画を加速させ、完成を後押しする大きな要因となりました。
困難を極めた建設と技術革新
- 世界初の時速200km超営業運転: 当時、時速200km以上で営業運転を行う高速鉄道は世界になく、日本の鉄道技術者でさえ「原理的に不可能」と考える人が多かったといいます。高速化によるレールの歪みや脱線などの懸念がありましたが、様々な技術的課題を克服し、これを実現しました。
- 短い工期: 1959年(昭和34年)に工事が始まり、わずか5年3ヶ月という異例の短期間で東京~新大阪間515.4kmの全線が開通しました。これは、弾丸列車計画で確保されていた用地などを最大限活用した結果でもあります。
- 試運転の舞台裏: 開業に先立ち、試運転が繰り返し行われました。NHKは試運転列車を延べ3時間にわたって実況中継し、列車内の様子を放送したり、ヘリコプターや軽飛行機を使って上空から沿線を撮影したりするなど、当時の最新技術を駆使して新幹線の雄姿を伝えました。
開業当時の状況
- 「夢の超特急」: 開業当時の0系新幹線は、その流線型のデザインと最高時速210km/h(開業当初は時速160km運転で、翌年3時間10分に短縮)という圧倒的な速さから、「夢の超特急」と呼ばれ、国民に大きな期待と興奮をもたらしました。
- 所要時間の大幅短縮: 東海道新幹線が開通するまで、東京・大阪間は在来線特急で約6時間30分かかっていましたが、開業時の新幹線「ひかり」は4時間、「こだま」は5時間で結び、移動時間を大幅に短縮しました。
- 並行する私鉄との調整: 東海道新幹線は、京都-新大阪間で阪急京都線と並行する区間がありました。新幹線の高架建設に伴い、阪急京都線も高架化する必要が生じ、一時的に新幹線用の線路を阪急の仮線として使用したというエピソードもあります。
新幹線は、単なる交通手段にとどまらず、日本の技術力と経済力を世界に示すシンボルとなり、その後の日本の発展に大きな影響を与えました。