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「主要国首脳会議」を何という?
- オペック
- アセアン
- サミット
- ナトー
主要国首脳会議(サミット、現在はG7サミット)が開催されるようになった背景と、それが今日まで継続している理由についてご説明します。
サミットが開催されるようになった背景
サミットが初めて開催されたのは1975年11月、フランスのランブイエでした。その背景には、当時の国際社会が抱えていた深刻な経済問題がありました。
- ニクソン・ショックとブレトンウッズ体制の崩壊(1971年): アメリカがドルと金の交換停止を発表し、固定相場制を軸としたブレトンウッズ体制が崩壊しました。これにより、国際金融市場は混乱し、変動相場制への移行期に入りました。
- 第一次石油危機(オイルショック)(1973年): 第四次中東戦争をきっかけにアラブ産油国が原油価格を大幅に引き上げたことで、世界経済は深刻なインフレと不況に見舞われました。これは、先進国の経済に甚大な影響を与えました。
こうしたグローバルな経済危機に対し、個々の国が単独で対応するのは困難であるという認識が、主要先進国の間で共有されました。 当時のフランス大統領ヴァレリー・ジスカール・デスタンと西ドイツ首相ヘルムート・シュミット(彼らは友人でもあった)の提案により、主要な先進国の首脳が非公式かつ自由な意見交換を行う場として、サミットが創設されました。当初の参加国は、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリアの6カ国(G6)でした。翌年にはカナダが加わりG7となりました。
サミットが継続している理由
サミットが半世紀近くにわたって継続しているのは、その役割と機能が国際社会において依然として重要であると認識されているからです。
- 主要国の政策協調の場としての機能: G7(主要7カ国)は、自由と民主主義、人権といった共通の価値観を共有する先進民主主義国であり、世界の経済力の大半を占めています。これらの国々の首脳が一堂に会し、世界経済、地域情勢、地球規模課題など、その時々の重要な国際問題について胸襟を開いて議論し、政策協調を図ることは、国際社会の安定と発展に不可欠です。
- グローバル課題への対応: 当初は経済問題が中心でしたが、冷戦終結後は、地球温暖化、感染症、貧困、テロ、核軍縮・不拡散、経済安全保障、地域紛争など、地球規模の多様な課題が山積しています。サミットは、こうした複雑な問題に対し、主要国のリーダーシップの下で連携して取り組むための重要なプラットフォームとなっています。
- 首脳間の個人的信頼関係の構築: サミットは、形式ばった外交交渉の場とは異なり、首脳同士が率直な意見交換を行う「炉辺談話」のような性格も持っています。これにより、首脳間の個人的な信頼関係が築かれ、それが国際協力の円滑化に繋がるという側面があります。
- 国際社会へのメッセージ発信: サミットで採択される首脳宣言は、G7が共有する認識と、国際社会へのコミットメントを示す重要なメッセージとなります。これは、他の国々や国際機関、市民社会にも影響を与え、国際的な議論や行動を方向付ける役割を果たします。
- 柔軟な対応力: サミットには常設の事務局や条約上の根拠がなく、比較的柔軟に議題を設定し、緊急の国際情勢にも対応しやすいという特徴があります。
近年では、G7だけではグローバルな課題を解決しきれないという認識から、中国やインドなどの新興国を招いて議論を行う「拡大サミット」のような形式も増えていますが、G7は基本的価値を共有する国々が、より深い議論を行う場としてその重要性を維持しています。

