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江戸時代の石鹸「しゃぼん」は、洗う目的以外にどんなことに使用されていた?
- 胃腸薬
- 調味料
- 香水
- 防虫剤
江戸時代における「石鹸」の使われ方は、現代のそれとは大きく異なり、非常に限られていました。当時の日本に「シャボン」として石鹸が伝来したのは戦国時代ですが、一般に普及することはありませんでした。
江戸時代の石鹸の状況
- 希少性と高価さ: 石鹸は非常に高価で、庶民が日常的に使えるものではありませんでした。そば一杯が1銭の時代に、石鹸3個で35銭(現在の価値に換算すると、そば1杯600円とすると、石鹸3個で2万円以上)もしたという記録もあります。そのため、将軍や大名などの限られた富裕層だけが使用できる貴重品でした。
- 用途の限定: 高価であったため、もし使われたとしても、主に顔を洗うためなど、ごく限られた用途に使われる程度でした。毎日使うと肌が荒れるという問題もあったようです。
江戸時代の主な洗浄剤と使い方
石鹸が普及していなかった江戸時代、人々は身近な自然素材や伝統的な知恵を活かして、身体や衣類を清潔に保っていました。
1. 身体の洗浄(顔・髪・体)
- 糠袋(ぬかぶくろ):
- 使い方: 絹や木綿の布で小さな袋を作り、その中に米ぬか(精米時に出る米の粉)や、小豆・大豆などの豆の粉(洗い粉)を入れます。これをぬるま湯に浸して軽く絞り、顔や首、体を優しくなでるように洗いました。
- 効果: 米ぬかに含まれる油分や酵素、ビタミンなどが肌をしっとりさせ、汚れを吸着する効果が期待されました。美白効果もあるとされ、当時の美容書にも記されています。
- 洗い粉(あらいこ):
- 使い方: 小豆や大豆などの豆類を細かく挽いた粉に、香料や生薬などを混ぜたものです。手のひらにとって水で溶き、肌にすりこんだり、糠袋に入れて使ったりしました。
- 効果: 肌の汚れを吸着し、肌を白くきめ細かくする効果が期待されました。平安時代から使われていた「澡豆(そうず)」が元になっています。
- ふのり・うどん粉(髪の洗浄):
- 使い方: 海藻の一種である「ふのり」を熱い湯で溶かし、そこへ「うどん粉(小麦粉)」を混ぜてペースト状にしたものをシャンプー代わりに使いました。これを髪にすりつけ、よく揉み込んでから、熱い湯で洗い流し、最後に水で洗い流しました。
- 効果: ふのりの粘り気やうどん粉のデンプンが、髪の油分や汚れを吸着し、さっぱりと洗い上げ、艶を出す効果があったとされています。当時の女性は月に1~2回ほど洗髪するのが一般的で、半日がかりの大仕事でした。
- 灰(あく):
- 使い方: 木灰を水に溶かして作った「灰汁(あく)」はアルカリ性で、油脂を分解する作用があるため、身体や衣類の洗浄に使われました。特に湯屋(銭湯)で使われることがあったようです。
- 粘土(ベントナイトなど):
- 特定の種類の粘土は、汚れを吸着する性質があるため、洗浄剤として利用されることもありました。
2. 衣類の洗濯
- 灰汁(あく): 最も一般的な洗濯方法でした。桶に水と木灰を入れ、しばらく置いて上澄みのアルカリ性の水を「灰汁」として使いました。この灰汁を洗濯物に揉み込み、川や井戸水で洗い流しました。
- むくろじの実の皮: ムクロジの実の皮には「サポニン」という天然の界面活性剤が含まれており、水に浸すと泡立ち、穏やかな洗浄力がありました。デリケートな衣類や洗髪にも使われました。
- さいかちの実のさや: ムクロジと同様にサポニンを含み、天然の石鹸として利用されました。
- 米ぬか: 洗濯物を浸して、布袋に入れた米ぬかを揉み出したり、直接こすりつけたりして使用しました。油汚れに強く、布を柔らかくし、光沢を与える効果も期待されました。
- 川での叩き洗い: 多くの衣類は川に持ち込まれ、水に浸して棒で叩いたり、足で踏んだりして汚れを落としていました。
このように、江戸時代は現代のような「石鹸」はほとんど使われず、人々の知恵と工夫によって、様々な自然由来のものが洗浄剤として活用されていました。
